頼朝桜を観に鋸南町の佐久間ダムへ

 

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若葉が出始めた頼朝桜

 

3月3日 日曜日 晴れ

千葉県の南房総・鋸南町に頼朝桜が咲いている。頼朝桜とは、源頼朝が治承4年(1180年)に伊豆で平家打倒の旗を挙げたが、石橋山の戦いに敗れた。小舟で真鶴岬から脱出し、東京湾を渡って鋸南町竜島に上陸したことにちなみ、早咲きの河津桜を1万数千本ほど町内に植え、頼朝桜という名前で観光名物としたわけである。特に美しい保田川と佐久間ダムでは毎年、『頼朝桜まつり』が開催されている。

 

マップ

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JR保田駅に貼られていた『花まつり』のポスター

 

妻とともに『保田川・頼朝桜まつり』ハイキングに行くことを検討したところ、鋸南町のホームページに、5年前の台風被害により保田川沿いの桜木の7割が倒れたため、保田川・頼朝桜まつりは中止していると周知されていた。そのため同じ鋸南町の佐久間ダムの頼朝桜まつりに変更したのだった。頼朝桜まつりは2月10日〜3月10日までの期間で開催されており、2月中に行きたかったが、ふたりのスケジュールが合わず、3月3日に出かけたのだった。

 

赤いトラックの前に立っている男性

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町内循環バスは中々楽しいものだった

 

JR内房線・保田駅に降りて、佐久間ダムに行くために鋸南町運営の町内循環バスに乗った。循環バスには時計回りの青バス号と反時計回りの赤バス号があり、53か所ある停留所の5区間までは200円、それを超えると300円の料金だった。保田駅9時25分発の赤バス号に乗り、佐久間ダム入口で降りた。路線バスでは絶対に走らないような村々のなかを走るので、のんびりした里山の風景を眺めながら、なかなか楽しい50分だった。

 

丘の上の木

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展望台からの眺め

 

千葉県では雨がほとんど降っていないため、佐久間ダムの水は極端に少なかった。ダム周辺マップを見ると、八重桜、熊谷桜、河津桜、大漁桜、染井吉野、枝垂れ桜など、たくさんの桜が植えられていた。多くの頼朝桜はすでに盛りを過ぎて若葉が出始めていた。新長尾橋を渡り展望台までの標高差100mほどを登って行った。半月前に訪れていたら素晴らしい光景だったことが目に浮かんだ。

 

草が生えている木

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満開の頼朝桜

 

展望台のベンチで休んでいると、花の蜜を吸うメジロがあちこちに見えた。展望台から降りていくと、今まで見えなかった東側には、素晴らしい頼朝桜が満開となっていたので感激してしまった。湖畔のベンチで休憩しながら白ワインを飲み、おにぎりと草餅を食べた。頼朝桜を観たあとは、今度は青バス号に乗って道の駅・保田小学校に向かった。

 

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はい!みんな笑って・・・

 

先日テレビで、日本各地にある約1200か所の道の駅のなかからベスト4が放送された。その4つのなかに保田小学校が入っていたのである。そのこともあってか広い第1駐車場は満車だった。鋸南町には他にも廃校になった小学校があるが、JR保田駅にも近い保田小学校をリノベーションして道の駅・保田小学校として生まれ変わらせ、同じく廃園になっていた隣の幼稚園も保田幼稚園として復活・成功させたのである。過疎化に悩む地域活性化の成功例だと思う。全国の自治体から見学が絶えないという。私たちが保田小学校にやってきたのは、妻が里山食堂の学校給食を食べたい、という思いからだった。

 

朝食とコーヒー

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美味しかった保田小学校給食

 

初めての妻はアジフライ定食を頼み、2度目の私は保田小学校給食を頼んだ。学校給食は、ご飯、カレースープ、ハムカツ、クジラの竜田揚げ、ウインナーソーセージ、レタス、サツマイモの煮物、グレープフルーツ、味噌󠄀ピーナッツ、マッシュポテト、コーン、漬け物というものだった。晴れていたので外テーブルで周りの景色を眺めながら、持ちこんだ赤ワインを飲み給食を味わった。久しぶりの懐かしの給食の味だったが、昔の学校給食はこんなに豪華ではなく、コッペパン、カレー、牛乳、惣菜1種類と実に質素なものだった記憶がある。

 

テーブルの上に置かれた缶

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お土産に買った能登半島地震被災者支援の『能登牛にんにく味噌』

 

給食を食べたあと、地域の物産を売っている市場に向かった。入り口の横に能登半島地震被災者支援の物品が置かれていた。そのなかに『能登牛にんにく肉味噌』があったので、ささやかな支援という意味で買った。また、3月3日の桃の節句だったので、さくら餅も買った。帰りの電車内ではウイスキーの水割りを飲みながら、今回訪れた佐久間ダム周辺には、スイセンがいっぱい植えられていたので、次回は来年1月ころに訪れたいと考えていた。

 

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