初雪の筑波山へ
白く花が咲いたような男体山山頂
12月9日、雲ひとつない快晴の筑波山に登ってきました。以前、息子と登ったのは23年前のことで、今回は妻と一緒でした。総武線JR幕張駅から西船橋駅まで行き武蔵野線へ乗り換え、南流山駅でつくばエクスプレス線に乗り換え、たったの2駅の乗り換えだけでつくば駅に着きました。23年前は4駅の乗り換えでしたので随分楽になりました。駅前から30分ごとに出ている筑波山シャトルバスに乗り50分で女体山ロープウェイ駅に到着でした。秋葉原駅からつくば駅まで「つくばエクスプレス線」が開通したことが筑波山に出かけるにはとっても便利になったことを実感しました。
幕張地方では雪は降っていませんでしたが、筑波地方では前夜から降り出した初雪が登山道を覆い、スリップに気をつけながらの登山となりました。まさか雪の登山道を歩くとは思いもしていなかったのでビックリすると同時に久しぶりの雪の感触でした。登山者に踏まれて凍っていたところも所々ありましたから慎重に歩きました。葉を落とした木々の梢に着いた雪が朝の冷え込みで氷結し、朝日に照らされた枝はあたかも純白の花が咲いたようにキラキラ輝き、とても綺麗でした。
筑波山は関東平野にポツンと聳えている独立峰ですから当然のこと山頂からの眺めは360度の大展望でした。江戸時代の歌川広重の浮世絵にも江戸から見えた双耳峰の筑波山がたびたび描かれています。女体山山頂からは霞ヶ浦、東京スカイツリー、富士山もくっきりと見え、関東平野が真っ平らであることを改めて感じました。ただ、山頂の大岩は雪や氷に覆われ、その上に立って周りを眺めるには常にスリップに注意しながらでした。私たちが女体山山頂に着いたのは10時半頃でしたが、登山者が次々に登ってきましたので山頂は大賑わいでした。狭い山頂で写真を撮るのも大変でしたので5枚ほどシャッターを押して男体山に向かいました。
女体山山頂と男体山山頂の途中には沢山の無線用アンテナが建っており、その点検を行っている人たちにも出会いました。昨夜から明け方までに降った雪がアンテナに着いて氷となったものが太陽に照らされて落下してくる音が、ガシャーン!ガシャーン!と大きく響いていました。結構大きな音なので驚きでした。
女体山山頂
御幸ヶ原に向かう途中に「セキレイの岩」という大岩があり、そこの脇にセキレイ茶屋というお土産屋がありました。妻は筑波山登山の記念にと平たい小石の上で寝そべってリラックスしているガマの小さな置物を買いました。筑波山といえば「ガマの油売り」が有名ですし、女体山の登山口にも「ガマ大明神」の大きなガマガエルが置かれていますので、ガマの置物はお土産にぴったりだと思いました。
御幸ヶ原も白く雪に覆われていました。男体山山頂が雪の花が咲いたように白く輝き綺麗でした。御幸ヶ原から男体山山頂までは15分ほどで登れますが、女体山登山道に比べ男体山登山道のほうが積雪が多く、スリップの危険が増すので山頂に向かうのは中止しました。休憩場所を探すと広場のベンチは全て登山者が座っていました。男体山山頂登山口の脇の茶店のベンチが空いていましたので、そこで休憩することにしました。持参したジェットボイルで湯を沸かしコーヒーを淹れました。空気が冷え込んでいましたから暖かいコーヒーを飲むとホッとします。次は茶店から買ったおでんを肴にビールで乾杯でした。私たちの横では家族連れのふたりの子どもが小さな雪だるまを作って遊んでいました。
下山後は筑波山温泉のホテル青木屋の7階屋上の展望露天風呂・「雲上の湯」に浸かり満足満足でした。湯あがりには地酒「男女川」をぬる燗に頼み、こんにゃくの味噌田楽、胡瓜と小茄子の甘辛漬物を肴に乾杯でした。(^^♪