白銀は招くよ

尾瀬岩鞍ホワイトワールド

 

雪の上に立っているスキーヤー

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チャンピオンコースのスタート地点

 

1日目 快晴

尾瀬岩鞍ホワイトワールドスキー場に出かけるのは3シーズンぶりである。昨年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴いスキーを中止した。一昨年はスキー板とスキー靴を宿泊するロッヂに送っていたのだが、スキーの直前に北海道へタンチョウヅルとシマフクロウの撮影に出かけた際に、凍った坂道で転倒して右膝を負傷し、残念ながら参加を取りやめたのだった。従って今回の尾瀬岩鞍スキーは3年ぶりとなった。今シーズンはどこのスキー場でも積雪に恵まれ、尾瀬岩鞍では積雪量が250cmとなっており、久しぶりの大雪のスキー場であった。週間天気予報によると、3日間は曇りあるいは雪マークであった。

 

雪の積もった家

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定宿のロッジさんらいず

 

 今回のスキー日程は1月24日から27日までの3泊4日で参加者は2名だった。初日はJR東所沢駅で待ち合わせ、車に便乗して14時に片品村のロッヂ“さんらいず”に着いた。宿の親父さんは、これからスキーに向かいますか?と聞いてきたが、当然のこと2階の部屋の障子を開けての雪見酒だった。今回、宿に持ち込んだ酒はビールが500ml缶を12本、ワインが3本、日本酒の原酒が1本、ウイスキーが1合だった。

 

雪が積もっている山

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ほぼ無人のゲレンデ

 

2日目 快晴

空は雲ひとつなく快晴だった。8時半にロッジの親父さんに車でスキー場まで送ってもらい、チケット売り場で3日券を買った。70歳以上なのでスーパーシニアとなりチケット代は9000円だった。既にゴンドラは動いており、山頂まで乗った後は、まず足慣らしとして距離2800mのミルキーウェイをノンストップでゴンドラ山麓駅まで滑り降りた。身体の感覚がスキーに慣れていないので、ぎこちない気がした。

 

雪が降った山でスキーをしている人

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山頂駅からミルキーウェイコースへ

 

再度ゴンドラに乗って山頂駅まで行き、距離1650mの女子国体コースを滑ったあとに、距離1800mの男子国体コースを滑った。両国体コースともに圧雪車が入っており、急ではあるが滑りやすいコースだった。更に西山へ向かい距離1100mのななかまどコースと林間コースから距離1090mのみずならコースを滑った後、再び女子国体コースを滑り、仕上げに距離1050mのチャンピオンコースと距離950mのロマンスコースを連続し、1時間半休みなく滑って初の休憩となった。身体がスキーに徐々に慣れてくる感覚だった。30分休んだ後は再度同じコースを滑って13時過ぎで2日目のスキー滑走は終了した。

 

雪が降った山の前に立っている女性

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山頂駅の正面に聳える上州武尊山

 

ウィークデーの火曜日に新型コロナウイルスのオミクロン株の急拡大と蔓延防止適応県とあってスキー場はガラガラであり、リフトもゴンドラも待つことなくスムーズに乗ることができた。スキーを楽しむほうとしては好都合であった。「白銀は招くよ」の言葉通りに、真っ青な空と真っ白な雪のゲレンデを心地よく滑ることができて実に満足だった。ゴンドラ山頂駅の正面に上州武尊山が雄大に聳えていた。雪を纏った上州武尊山は何度見ても素晴らしい景色だと思う。

 

雪が積もった住宅街

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お祭広場で一杯

 

アフタースキーは当然のこと雪見酒である。雪見酒は毎度たまり場となっている「お祭広場」に入った。まずは大ジョッキの生ビールで乾杯である。久しぶりに大ジョッキを飲んでみたが、容量は1 L くらいある感じだった。生ビールの後は日本酒である。酒を飲んだ後は、事故防止のために滑る予定はないので、心おきなく飲むことができた。つまみは〆鯖、鶏皮ポン酢、モツ煮込み、梅くらげ、お新香が3種類だった。まるで居酒屋である。ロッヂの迎えの車が15時なので、お祭広場での宴会は2時間弱となったのである。

 

レストランのテーブルで食事をしている男性

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まずは大ジョッキで乾杯

 

15時にロッヂの親父さんに迎えに来てもらい、宿に戻った後はひと風呂浴び、部屋の障子を開けての雪見酒の第2ラウンドに突入した。再度ビールから始まり、ワインの次は日本酒の原酒と続き、18時の夕ご飯まで四方山話をしながらの宴会だった。夕食時にも瓶ビールを飲み、食後も部屋に戻って21時の就寝まで宴会は続いたのである。我ながら全くよく飲むと感じる。

 

レストランのテーブルで食事をしている男性

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満足満足の夕ご飯

 

3日目 快晴

この日も8時半にロッジを出てスキー場に向かった。滑るコースは前日と同じでミルキーウェイからスタートし、最後にチャンピオンコースを滑ってお祭広場で30分休憩ということになった。私はここで今日のスキーを終了した。身体が連日の酒漬けのために、だるい感じがしていたので無理に滑って怪我をするのを防ぐため、ひと通りのコースを滑ったあとで終了したのだった。10時半だった。スキー場は例年だと音楽が流れているのだが、今年は音楽を流していないので実に静かなゲレンデである。

 

雪の積もった山の中の道路

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無人のゲレンデは滑りやすい

 

快晴無風のため気温が上がり、まるで春スキーの感じだった。相棒が2度目のスキーに出ている間は外のベンチに座って、のんびり日向ぼっこだった。居眠りが出るような穏やかな2時間だった。相棒が戻ってきた後は、例の通りに宴会が始まった。今回はエビスビールの琥珀の生ビールから始まった、肴は揚げ餃子、唐揚げ、コロッケ、それにお新香を3種類である。ビールのあとは日本酒に突入だった。

 

雪に埋もれている女性

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まるで春スキーのようだった

 

4日目 雪

今日は午前中の半日だけで帰る日である。朝起きて障子を開けて外を眺めると風は吹いていないものの雪が舞っていた。その段階で沈殿することに決めた。今回のスキーにも本を一冊持ってきていた。小西政継という世界に通じる日本を代表する登山家がいた。1996年にマナスルに登頂後に消息を絶った。その登山家の小西政継の妻が書いた『小西さんちの家族登山』という本である。

 

雪の中にある池

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4日目は朝から雪が舞っていた

 

先日、ノンフィクション作家の長尾三郎が書いた『激しすぎる夢・小西政継の生涯(山と渓谷社)』を読んだので、今回はその妻が書いた二人の出会いから結婚と子どもの誕生と家族を作っていった過程を読んでみたのである。2冊の本を通して小西政継という人はもちろんのこと、その家族も素晴らしいことがわかる。

 

テキスト, クロスワードパズル, 屋内, テーブル が含まれている画像

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お土産は「はちみつどら焼き」

 

家族へのお土産は、途中で寄った赤城高原サービスエリアで、蜂蜜どら焼きを買った。

 

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