大洞山から三国山への縦走ハイキング

真白き富士の高嶺
今回のスケジュール ハイキング歩行:4時間35分
幕張駅500→千葉行き→505稲毛駅510→B番線逗子行き→553品川駅603→J番線小田原行き→703国府津駅707→沼津行き→757御殿場駅850→富士急バス河口湖行き→923籠坂峠バス停
籠坂峠930出発→25→955分岐→40→1035アザミ平→40→1115大洞山1384m→35→1150楢木山1353m→30→1220三国山1340m→20→1240三国峠→25→1305明神山1291m→30→1335パノラマ台駐車場→15→1350三国山ハイキングコース入口→15→1405平野バス停1501.1555→1557.1657河口湖駅
河口湖から新宿まで高速バスor電車
★YAMAP歩行ペース1.0 山中湖温泉・石割の湯:定休日、
4月3日 金曜日 晴れ
今回は山中湖の南側に位置する大洞山・楢木山・三国山・明神山への日帰り縦走ハイキングに出かけようと想い、公共交通機関を使っての登山計画書を作ると、JR幕張駅5時発の電車に乗り、稲毛駅で総武本線に乗り換えて品川駅で東海道線に乗り換える。更に国府津駅で御殿場線に乗り変えてJR御殿場駅で下車する。富士急行バスで登山口の籠坂峠に向かい、峠に着くのは9時23分、という自宅から登山口まで5時間という大回りのルートになってしまった。

JR御殿場駅
暦は4月になったとはいえ朝は冷え込み、自宅を出る時の気温は9℃だった。ジャンパーの下に薄手のダウンを着ていた。空を見上げると雲ひとつなく晴れ渡り、たくさんの星が見えて西には満月が浮かんでいた。電車の中では岩波新書の『科学者が人間であること』を読んでいた。御殿場線の上大井駅から真白き富士の高嶺が見え、間近で富士が見えることに期待が膨らんだ素晴らしい眺めだった。

御殿場駅近くから見える富士山
JR御殿場駅に着くと改札口でSuicaが赤警報で跳ねられてしまい、改札を出ることができなかった。窓口係員のところで料金を払ったが、御殿場駅は静岡県なのでJR東日本ではなくJR東海だった。そのためにSuicaで払えなかったのだった。御殿場駅北側の富士山口の1番・2番が河口湖行きのバス停だった。富士山がよく見えたが早くも雲が湧き出していた。昨日が雨だったので太陽に照らされて水蒸気が大量に発生しているのだろう。自衛隊北富士演習場からの大砲の砲撃音が絶え間なく聞こえてきていた。8時50分発のバスに乗った。

登山口の「クマに注意 出没増加中」看板
籠坂峠:標高1102mで下車し、気温を確認すると自宅を出た時と同じ9℃だった。峠は肌寒くバス停で降りたのは私を含めて2人だけだった。YAMAP地図を呼び出してGPSをセットして歩き出した。お墓のなかを進むと登山道入口に「イノシシ・シカの捕獲をしています」と「クマに注意
出没増加中」「熊の被害にあわないために入山時の注意」という立て看板が設置されていた。まだ芽吹かない雑木林のなかを進んでいった。

U字に凹んだ登山道を歩いていった
林のなかのU字に凹んだ登山道を歩いていった。登山道には富士山の爆発時に吹き飛ばされた砂礫が堆積していた。枯葉がないところを踏むと、靴底からジャリジャリザラザラした音が聞こえてきていた。木の枝越しに見える富士山は山頂部を残して雲に覆われてしまった。登山道は日光が差し込んで明るく、気持ちよく歩くことができた。

御殿場市街地と延びる東名高速道路が見えた
アザミ平:標高1291mに着いたのは峠をスタートして50分経っていた。左折して南側眼下に広がる御殿場市街地と延びる東名高速道路の写真を撮っていると、30代と思われる男性ハイカーがやってきた。今日出会う2人目のハイカーだった。挨拶を交わして先に行ってもらった。稜線まで上がると平らになったので歩きやすかった。

ブナ林のなかを気持ちよく進んだ
歩いていく稜線一帯は『明神峠自然環境保全地域』に指定されており、周りにはブナ・ミズナラ・カエデなどの木々が目についた。ブナ林のなかを気持ちよく進んでいくと、左下に真っ青な山中湖が見えた。その左に富士山が木の間から覗けたが、やはり山頂部は雲のなかだった。ハイキングとしては風もなく穏やかな日和で絶好調だった。

大洞山:標高1384mに着いた
多少の上り下りのあとに大洞山:標高1384mに着いた。山頂は木々に覆われて見晴らしは無かったが、今回の縦走ハイキングでは1番標高の高い場所である。山頂には私と同年代と思われる男性ハイカーが休んでいた。挨拶してスマホのシャッターを押してもらった。その方は、「セルカレンズを使うと自撮り棒を使わずに、腕をまっすぐ伸ばさなくても周りの背景もバッチリ入り、ネットで日本製のセルカレンズを2700円で買って非常に重宝している」とのことだった。いい情報を頂いたことにお礼を言って男性ハイカーと分かれた。

バイケイソウの芽が出ていた
雲によって日が陰ってしまい肌寒い気温の林のなかでは、前も後ろも人の気配は感じられなかった。登山道が不明なところは少しへこんだところを歩いた。登山道は枯葉に覆われているもののなんとなくわかるものだ。バイケイソウが鉛筆を立てたように芽吹き出していた。ブナ林が続いているので、黄葉に染まる秋にこのコースを歩いたら身体全体が黄色に染まるような感覚になるだろう。

楢木山:標高1353mの山頂に着いた
籠坂峠を歩き出してから約2時間で楢木山:標高1353mの山頂に着いた。この山頂も見晴らしは無く、山頂といっても雑木林のなかの何の変哲もない場所に手作りの山名表示板があるだけだった。陽射しが暖かかったので、歩き出してから初めての休憩をとった。東名高速道路を走る車の排気音が右下から聞こえてきていた。まだ木々は芽吹いておらず山全体が眠っているようだった。

折れ曲がってもめげずに生きる
登山道脇に折れ曲がってもめげずに生きる木があった。そのような木を見ると、生命の逞しさに拍手を送り、「頑張れ」と応援したくなる気持ちが自然と湧いてくるのだった。林のなかで枯れ木を斧でほじくってる若い男性がいた。何かを調べているようだったので、邪魔をしては悪いので声をかけずに通り過ぎた。30代ぐらいの男性だった。自衛隊北富士演習場からの大砲の砲撃音は続いていた。

三国山:標高1328mに着いた
三国山:標高1328mに着いた。名前が示しているように山頂が駿河(静岡)・甲斐(山梨)・相模(神奈川)3国(県)の境界線になっているのである。環境庁が設置した登山者数計測カウンターが木に縛り付けられていた。あたりはとても静かだ。セルフタイマーで写真を撮っていると正午を知らせる音楽が流れてきた。やがて1人の登山者が現れた。今日出会う4人目のハイカーだった。男性は「三国峠の駐車場に車を置いて三国山からの稜線上を5時間歩いたので駐車場に戻るところで、朝は富士山が見えていたのに、今は曇って隠れてしまい残念だ」と話した。

環境庁が設置した登山者数計測カウンター
三国山から三国峠に降りていく途中で正面に明神山が見えた。明神山は山頂部までススキに覆われているので絶好の富士山の展望台となっている。しかし今日は富士山が曇に隠れてしまっているので山頂からの富士山の展望は望めない。当初の予定を変更して明神山をカットして直接平野バス停に向かうことにした。平野に降りたときに富士山が見えていたならば、その姿を望むことができるのだ。

三国峠に降りた
三国峠に降りたのは12時20分だった。駐車場には5台の車が止まっていた。ハイキングに来た人たちの車であろう。予定を変更したので国道を歩いて山中湖畔に降りることにした。三国山の山頂で話をした男性は駐車場に降りたが、明神山のコースに入っていった。明神山の山頂に着いたら再びこの駐車場に戻ってくるのだろう。

突然富士山が山中湖越しに現れた
車道を下ってくると突然富士山が山中湖越しに現れたので驚いた。今まで見えなかったが富士山は雲のなかから姿を現していたのだった。素晴らしい。富士山の右奥に鳳凰山・仙丈岳・北岳・間ノ岳・塩見岳・悪沢岳・赤石岳まで、雪をかぶった南アルプス連峰が見えた。素晴らしい景色である。あの山々も全て歩いたことを思い出し感無量だった。

パノラマ台は観光客で賑わっていた
山中湖明神山パノラマ台まで降りてくると、駐車場は満車で観光客で賑わっていた。ここからは車道歩きはやめて明神山から下ってきたハイキング道に入って山中湖まで降りた。ハイキングの汗を天然炭酸温泉『山中湖温泉・石割の湯』で流そうと思ったが、今月から木曜日と金曜日が休みになってしまった。理由は燃料である。アメリカがイランに戦争を仕掛け、対抗措置としてイランがホルムズ海峡を封鎖したことにより日本への石油輸入が危機を迎えた。そのため石割の湯では自衛手段として燃料節約のために木曜日と金曜日を休みにしたのだった。このまま燃料供給の危機が続くと臨時休業にする、という周知がホームページでなされた。自分勝手なトランプはとんでもないことをやっている。

手打ちそば 『やまさと』に入った
明神山をカットしたために予定よりも早い13時20分に平野バス停に着いた。観光案内所に入り1時間1本の新宿行き高速バスを予約しようとすると、1時間後の14時25分は満席だった。2時間後の15時25分が1席だけ空いていて予約できた。ラッキー。河口湖まで出れば20分おきに新宿行き高速バスはあるのだが、平野からは1時間に1本なのだ。バス乗車まで時間があるので手打ちそば
『やまさと』に入った。頼んだのは瓶ビール、霜降り馬刺し、湯葉ダシせいろそばで会計は3410円だった。それぞれ美味かったが、1番はビールのツマミに付いてきたクルミ味噌だった。店内では外国語が飛び交っていた。

今回のハイキングデータ
蕎麦屋を出てからバスの発車時刻まで1時間ほどあったので、バス停発着場前の「ゆいの広場・ひらり」のベンチでウイスキーを飲みながらバスが来るのを待った。今回の大洞山・三国山ハイキングは2年前に立てた計画を再検討したものだった。実際に歩いてみて感じたのは、とても歩きやすい自然にあふれたコースだった。5月の一斉に葉が芽吹く新緑のころや10月の紅葉に彩られたころは素晴らしいだろうと感じられた。