富士山頂登頂と御鉢回り

 

P7280045剣が峰

富士山山頂・剣が峰3776

 

 富士山に登ってきました。今回は10月にチベット登山に出かける3人です。富士スバルライン5合目は視界10mほどの濃霧の中の出発でした。出発に際し、広場の銅像の前で3人は円陣を組み、「富士山登頂に向け、頑張るぞー!」「オウッ!」と掛け声をかけて意気揚々と出発しました。赤茶色のガレ道で休憩を取りながらゆっくり登って4時間ほどで宿泊する8合目の山小屋「元祖室」に着く頃には空もすっきり晴れあがり、私たち3人は雲の上でした。

 

 翌朝、4時に起床し朝食を済ませて御来光を待ちました。雲間からゆっくり太陽が昇ってきました。あいにく一筋の雲が前に立ちはだかり綺麗な御来光ではありませんでしたが、まずまずの日の出でした。雲海は見事なもので、まるで雲の絨毯が敷かれているような感じでした。

 

 山小屋から2時間登れば山頂です。昨年に比べて登山者は少ないように感じましたが、日本人登山者よりも圧倒的に外国人登山者が多く、特に台湾からの登山者が目立ちました。今回は日本最高点の剣が峰3776mと御鉢回りを計画していました。私が最初に富士山に登ったのは20歳の時でした。御鉢回りはその時以来でしたので47年ぶりでした。剣が峰に富士山測候所跡があり、その場所に日本最高点の石柱が立っています。富士山測候所建設に際しては当時気象庁の職員であった作家新田次郎の『富士山頂』に詳しく描いており、その原作をもとに石原裕次郎と勝新太郎で映画化され期待を持って観たことが思い出されました。

 

 御鉢回りは1周すると約1時間半です。途中の富士山頂郵便局で登山証明書を買いスタンプを押しました。無風快晴の下での御鉢回りは快適でした。吉田口に下山後に再び広場の銅像の前に集まり円陣を組んで、「富士山頂の登頂と御鉢回りの成功を祝して一本締めを行います。お手を拝借。 いよーっ ポン」と無事の登山を祈念しての締めのあとは河口湖で登山の汗を流し、ビールで乾杯でした。ビールはことのほか美味い味でした。

 

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