食虫植物の研究

                                                        岩井 大

1、動機

 幼い時から「食虫植物」という名前を聞いていたけれど具体的な名前は知らなかった。

 だけど、この前、テレビを見ていたら食虫植物が紹介されていて初めていろいろな名前や種類があることを知った。そしてその番組が終わった時にもっと食虫植物のことを理解したくなり自由研究のテーマにした。

 

2、目的

 食虫植物は評判通りどんな虫でも食べてしまうのかを調べ、どれくらいまでの大きさの虫まで食せるのか、また、捕まえた虫を何秒ぐらいで食べられるのかを調べる。

 

3、仮説

 調べるのは3種類の食虫植物である。

  @ハエトリ草

   食せる虫…アリ、ハエ、ダンゴ虫、クモ、バッタ、カ、アリジゴク、カマキリ(小)、テントウ虫、

   殺す時間…約20秒

  Aウツボカズラ(中)

   食せる虫…アリ、ハエ、ダンゴ虫、クモ、バッタ、カ、アリジゴク、カマキリ(中)、テントウ虫、

        トンボ、コガネ虫、

   殺す時間…約15秒

  Bムシトリスミレ

   食せる虫…アリ、ハエ、ダンゴ虫、クモ、バッタ、カ、アリジゴク、カマキリ(小)、テントウ虫、

        トンボ、コガネ虫、セミ、コクワガタ、トカゲ、ゴキブリ、 

   殺す時間…約10秒

   以上が僕の仮説である。

 

4、準備

 以下のものを用意する。

  @ディジタルカメラ

  A仮説に書いた虫

  B調査する3種類の食虫植物(ハエトリ草、ウツボカズラ(中)、ムシトリスミレ)

  Cストップウオッチ

  D虫を入れるためのカゴ、および虫取りあみ

  

5、方法

  @虫を2匹づつ捕獲する。

  A小さい虫から順に食虫植物に食べさせる。

  B食べ終わるまで様子を観察する。

  C2匹目の虫を食べさせる。

  D動かなくなるまでストップウオッチで時間を計る。

 

6、結果

   @ハエトリ草

    アリ→2秒、 ハエ→2秒、 ダンゴ虫→7秒、 クモ→×、 バッタ→2秒、 カ→2秒、 

    アリジゴク→×、 カマキリ(小)→×、 テントウ虫→2秒、

   Aウツボカズラ

    アリ→10秒、 ハエ→12秒、 ダンゴ虫→30秒、 クモ→×、 バッタ→23秒、 カ→5秒、

    アリジゴク→×、 カマキリ(中)→×、 テントウ虫→12秒、 トンボ→×、 コガネ虫→×、

   Bムシトリスミレ

    アリ→6秒、 ハエ→8秒、 ダンゴ虫→22秒、 バッタ→16秒、 カ→3秒、 セミ→×、

    テントウ虫→7秒、 コクワガタ→30秒、 ゴキブリ→×、 トカゲ→40秒

  (注)秒数は虫を殺すまでの時間、×は食さなかった虫。

7、考察

  @ハエトリ草

   ハエトリ草は小さい虫を速攻で食してしまった。ダンゴ虫はつるつるで食すのにてこずっていた。

  Aウツボカズラ

   ウツボカズラは袋の中に液があって、その液でじわじわ虫を殺していく。

   調査した虫は限られていたが他の虫も食せると思う。 

  Bムシトリスミレ

   ムシトリスミレもウツボカズラと同じように液を持っており、その液はウツボカズラよりも強力である。

   3種類の植物の中では一番強力であった。

                     2001,8、

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