やんばるの森へ

 

天然記念物のヤンバルクイナ

 

 111日〜14日まで34日の日程で沖縄へ家族4人で行ってきました。レンタカーで走りながら南部、中部、北部を回り、毎日泡盛を飲み、沖縄料理を食べ、島唄をLiveで聞きながらの旅は楽しいものでした。

 

娘の愛が31歳でテレビのバラエティー番組の美術製作、息子の大が28歳でプロボクサー、それぞれ独立して忙しい生活を送っていますから、家族4人の旅行は16年ぶりで、今後もあまりないのかな、と思い出作りの旅でもありました。

 

私が沖縄に出かけるのは3度目でした。沖縄と言えば白い砂浜と青い海のイメージが強い観光の島ですが、忘れてならないのは米軍基地問題で悩む島でもあります。

 

まず訪れたのは沖縄戦の戦跡でもある「ひめゆりの塔」でした。献花をしたあと資料館に入りました。たくさんの女子師範学校生(高校生)が亡くなり、当時の一人ひとりの写真が飾られていました。

 

首里城、那覇国際通り、沖縄美ら海水族館、古宇利島、やんばる野生生物保護センター、最北端の辺戸岬、クイナの森、やちむんの里、本部そば街道、外人住宅カフェ&ショップ、万座毛、浦添トロピカルビーチなどを訪れましたが、私が最も見たかったのは「やんばるの森」でした。

 

沖縄県の北部一帯が2年前に「やんばる国立公園」に指定されました。「やんばるの森」は高い木はないものの常緑樹の枝が絡まり鬱蒼としたジャングルで、冬眠しない猛毒のハブが多数生息しており毎年100人前後が噛まれているとのことです。

 

ひめゆりの塔に献花、黙

 

本土からの観光客が案内人と一緒に歩かずに森の中で遭難事故が発生している、とクイナの森の説明員が言っていました。

 

日本の野鳥で飛べない唯一の鳥が天然記念物に指定されているヤンバルクイナです。目の前で見るヤンバルクイナは愛らしい姿でしたが、毎年交通事故に遭ったり、マングースやカラスに食べられ、現在約1500羽ほどが生息しているようです。

 

マングース17匹をネズミやハブ駆除のために沖縄本島に持ち込んで放したものの、マングースは昼間に行動し、ハブは夜に行動するためお互いの行動時間帯が異なり、全くの空振りでしたがマングースは3万頭にも増えて在来種を食い荒らしており、マングースバスターズによるマングース捕獲作戦が行われています。

 

首里城の守礼之門

 

今回の旅行では那覇市から北上した時は高速道路を走り、北部から南下した時は58号線を走りました。その中で嘉手納米軍基地の大きさにはビックリすると同時に、沖縄県の中心位置に大きな基地が存在すること自体で沖縄県の置かれている状況が判断できました。19725月の沖縄返還から45年の歳月が流れましたが、沖縄の置かれている厳しい現実の一端に触れた思いがしました。

 

沖縄最北端の辺戸岬に建つ「祖国復帰闘争碑」

 

12日に宿泊したホテルでは沖縄合宿中のWBA世界ミドル級チャンピオンの村田さん、IBF世界スーパーフェザー級チャンピオンの尾川さん、元2階級世界チャンピオンの粟生さん、3人と会いました。来月、息子のトレーニングに同行して再び沖縄本島を訪れる予定です。

 

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