ヤマガラさん、こんにちは
久しぶりにヤマガラに出会った
1月10日 金曜日 快晴
職場に出かける妻を送り出したあと、水墨画を1時間ほど描き、 近くのスーパーで買い物をし、今月末に出かけるスキーの準備でスキーウェアに防水スプレーを吹きかけたあと、今年になって初めてのバードウォッチングに花見川沿いを花島公園まで歩いた。最強の寒波が日本列島にやってきており、日本海側では大雪警報が発令され、青森県では豪雪災害対策本部を設置し、弘前市では例年の4倍の積雪量を記録し、雪かきをしても間に合わない状態で、山形新幹線は除雪が間に合わなくて運行停止となっていた。
悠々と泳ぐカンムリカイツブリ
花見川に着くと、いきなり目に飛び込んできたのは、1羽のカンムリカイツブリが悠然と水面に浮かんでいる姿だった。潜水から浮上したばかりのようで、名前にも付いている特徴的な冠羽が立っていなかった。しばらく観察していると私の存在に気づいたのか、そわそわした素振りを見せて水中に姿を消した。土手で育っているビワの小さく群集する白い花が咲きだした。
柄杓のような体形をしたエナガ
エナガとシジュウカラの混群が坊辺田の桜並木の枝から枝へと虫を探しながら移動していた。エナガに出会うのも久しぶりである。エナガは尾が長いために、体つきが柄杓のような形をしており、その体形から柄が長いというので「エナガ」という名前が付いた小さくて可愛い野鳥である。
風に向かうカワラヒワ
エナガに出会った少し先で4羽のカワラヒワが枝に留まっていた。カワラヒワに出会うのも久しぶりである。今日は冷たい風が強く吹いているのだが、バランスを取りながら風に向かっていた。カワラヒワも冬に姿を現す野鳥である。
訓練中の自衛隊のヘリコプター
陸上自衛隊習志野第1空挺団に所属するヘリコプターが上空を飛び回っていた。今日は訓練日なのだろう。しばらくするとヘリコプターだけではなく、航空機も訓練に参加していた。それにしても戦後80年、日本は一度も戦火を交えることなく、自衛隊は日々訓練を行っている。
コサギの真っ白な胸の飾り毛が微風に揺れて美しかった
キチキチキチ・ギューンギューンとモズが高鳴きの声を発していた。今日出会った3羽目のモズだった。しばらく歩いていくと朝の漁を終えたコサギが休んでいた。真っ白な胸の飾り毛が微風に揺れて美しかった。神場公園に寄ってみると、池に氷が張っていた。水辺の氷は融けていたので、野鳥たちが水を飲みに来るかもしれないと想い、30分ほど待機することにした。ヒヨドリの鳴き声が絶え間なく耳に届いていた。
水を飲みに来たシジュウカラ
最初に現れたのはシジュウカラだった。周りを警戒しながら2度3度と水を飲み、姿を消した。再び現れると、落ち葉をひっくり返しながら、落ち葉の下に潜む虫を探しているようだった。
仲良く並んで水を飲むヒヨドリ
2番目に現れたのは6羽のヒヨドリだった。水辺で一列に並んで水を飲んでいた。私との距離は池を挟んで10mほどあるので、警戒している様子はなく、安心して水を飲んでいるようだった。
ヤマガラがやってきた
3番目に現れたのはヤマガラだった。久しぶりに出会ったヤマガラは水辺に降りることなく、枝の上であちこち見渡していたが、やがて林のなかへ飛び去ってしまった。
木の実を食べるアオジのオス
4番目に現れたのは2羽のアオジだった。アオジも冬になると現れる野鳥で、今シーズン初めての出会いだった。アオジは水を飲むことなく、落ち葉をひっくり返して落ちている木の実を食べているようだった。空気が冷え冷えとしているので、カメラを持つ手がかじかんできていた。
餌を探す顔の白いハクセキレイ
30分の間に4種類の野鳥に出会えたので花島公園に向かった。花島公園に着くと、先日カワセミがいたあたりにハクセキレイの姿があった。しばらく餌を探しているハクセキレイを観察していたが、そこから10mほど離れた場所で餌を探すセグロセキレイがいるのが目についた。ハクセキレイとセグロセキレイは同じ白黒のツートンカラーをしていて判別しづらいが、顔の模様が異なるのである。顔が白いのがハクセキレイで、黒いのがセグロセキレイである。
餌を探す顔の黒いセグロセキレイ
公園の奥の野鳥観察場所に行くと、ひとりのバードウォッチャーがベンチで待機していた。挨拶をすると、「最近、ルリは出ていないのですか?」と尋ねられたので、「そうですね。今シーズンは一度も出会っていないですね」と答えた。やはりルリビタキを目当てにやってきた人だった。ルリビタキは「幸せを呼ぶ青い鳥」としてバードウォッチャーに人気の鳥なのである。30分待機していたが、観察場所に現れたのはメジロだけだった。
陸に上がったオオバン
今日出会った野鳥は、ヒヨドリ、スズメ、カンムリカイツブリ、オオバン、コガモ、カルガモ、ホシハジロ、ハシボソガラス、エナガ
、シジュウカラ、カイツブリ、カワラヒワ、キジバト、モズ、カワウ、コサギ、ヤマガラ、アオジ、カワセミ、アオサギ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、メジロ、イソシギの24種類だった。