透明な海

 

石垣島・川平湾

 

 「来年の正月明けの11日〜13日の23日で石垣島や西表島のある八重山諸島へ幕張地区スポーツ推進委員の旅行が計画されたけれど一緒に行かないか?」と夫に言われたのは昨年10月でした。私の勤務表を確認すると成人の日の連休の次の13日が運良く週休に指定されていたのと、私は八重山諸島へは一度も行ったことがなかったのでスポーツ推進委員のみなさんと一緒に出かけることにしました。旅行は阪急交通社主催の『八重山大総力祭4島めぐり3日間』というツアーで旅費は49990円でした。4島めぐりというのは、石垣島、西表島、由布島、竹富島をさします。

 

 1日目はJR幕張駅でみなさんと待ち合わせをして浅草橋駅で京浜急行線に乗り入れの地下鉄に乗り換え羽田空港で下車しました。私は浅草橋駅からの乗車は初めてでしたが羽田空港に行くにはとても便利だと思いました。今回の旅行参加者は8名でした。羽田空港から那覇空港まで約3時間。飛行機を乗り換えて1時間で石垣空港へ到着しました。羽田空港ではダウンを着ていましたが、あっという間に南国の気候です。日本も狭いようで広いですね。私たちが参加したツアーは大人気とのことで、到着した日は大型バスが6台準備されており私たちは2号車でした。そこから石垣島鍾乳洞へ案内されました。夕食を含んで90分でした。地元のビールを飲みながらの食事はとても美味しかったです。

 

 夕食後にレストランの隣にあったサンゴの石灰岩でできた鍾乳洞の見学に行きました。私は鍾乳洞の見学は久しぶりでした。大きな鍾乳洞は「神々の彫刻の森」と名付けられており、途中にトトロに似た鍾乳石などもあり「トトロの鍾乳石」と名付けられていました。ライトアップされた洞窟は輝きを放ち素晴らしいものでした。ホテルに到着したのは午後9時過ぎでしたが一休みしたあと、反省会と称する飲み会が1時間ほど持たれました。めまぐるしい1日目も終わりましたが4つのベッドがある広々とした部屋に夫婦2人ではもったいない気持ちがしました。

 

 2日目は石垣港から高速船に乗り西表島に向かいました。国の特別天然記念物であるイリオモテヤマネコの棲む島で、今では100頭ほどがジャングルの中に棲んでいるとガイドさんが言っておりました。西表島の90%はジャングルだそうですが海岸線にある村と村を結ぶ自動車道が出来たので毎年車にはねられて死ぬイリオモテヤマネコが2〜3頭でるとのことでした。夫はスキーの時に被るんだと言ってイリオモテヤマネコの帽子を買ってご機嫌でした。夫は旅に出るといつも変なものを買っています。

 

 西表島では仲間川ジャングルクルーズといって50人ほどが乗れる舟で川を遡っていきました。舟の両岸の植物を船長が説明しながらのクルーズでした。驚いたことにこの船長は舟から降りると今度は観光バスの運転手となりました。一人二役でしたのでビックリです。天然記念物のサキシマスオウノキという根っこが板のように成長する大きな木のところまで遡り、下船してその木を見ました。私は初めて見る木でした。その周りのジャングルを見渡すとあちこちに同じ木が育っていました。

 

 西表島の次に訪ねたのは由布島でした。美原というところから水牛が牽く牛車に乗ってのんびり島に渡ります。私たちの乗った牛車は8人でした。牛は途中で尻尾をあげたかと思うとうんこをしりながら牽いていきました。島からの帰りではおしっこをしっていました。いやはやなんとも・・・ 

 

 由布島の島内観光はまず蝶園に行きました。オオゴマダラという大きな白い蝶がたくさん舞っており、金色に輝く蛹や羽化したばかりの蝶や熱帯植物のなかを優雅に舞う蝶が見られました。そのあとマンタの像のところまで歩き、名物のアイスクリームを食べました。夫は泡盛アイスを私はフルーツ入りクリームアイスでした。由布島は日本で唯一水牛が繁殖している場所とのことで柵に囲まれた水場に10頭ほどの水牛が暇を持て余したようにしていました。なかには角の短い子どもの水牛もいました。

 

オオゴマダラ

 

 由布島の次に訪れたのは竹富島でした。星砂を拾うという初めての体験をしました。手の平を砂に押し付けると白い砂がついてきますが、そのなかに星の形をした砂が確認できます。それをビニール袋に集めます。20分ほど星砂を拾っていました。夫も一緒に集めたので随分集まりましたが砂浜の出入り口では一瓶200円で売っていました。瓶を買えば簡単に星砂は手に入りますが、たとえ少なくとも自分で集める体験をすることに意味があると思いました。

 

竹島島から高速船で石垣島に戻り、一休憩したあと夕食をとるためレストランへ向かいました。レストランは八重山織りで作った作品などをはじめとして様々な八重山諸島の土産物が並べられたお土産屋を兼ねていました。よくあるパターンで夕食後に夫から八重山織りで作られたバッグを買ってもらいました。ラッキー!! ホテルに戻ったあと、前日と同様に反省会という楽しい飲み会が1時間ほど持たれました。

 

 3日目の最終日は石垣島の島内観光でした。石垣焼窯元見学、琉球真珠見学、川平湾見学、石垣やいま村見学、みんさー工芸館見学、バンナ岳見学、とめまぐるしくあちらこちらの見学でした。その中で石垣焼窯元見学では夫は娘の愛にシルバーの鎖がついた石垣焼のネックレスを買いました。ブルーに輝いたとてもいい感じのものです。夫は娘と一緒に出かけたイタリア旅行の際に買ってやったカメオのネックレスのことを思い出し、同じブルーのものを買ったと言っていました。その現物は展示品として飾られていたもので、売り物になっていたものを一つひとつ確認したが、やっぱり展示品の出来栄えが一番と感じたため店員に頼んで展示品を買ったとのことでした。店員は新たにシルバーの鎖を取りかえたあと渡してくれたとのことです。私も鎖を付ければネックレスになるものを買いました。川平湾のように青く輝いています。

 

 川平湾見学も素晴らしいものでした。海の水がとっても透き通っており感動しました。船底がガラス張りになっているグラスボートという舟に乗ってサンゴ礁が見られる遊覧船に乗りました。私は泳ぐことができませんのでサンゴやその中を泳ぐ魚たちを自分の目で見たことがありませんでしたが、今回、舟からでしたがその雰囲気を少し感じることが出来ました。夫は泳ぐことも潜ることも得意ですから色々の海で潜ったことやサンゴの上を歩くとどうなるのかということなどを説明してくれました。

 

家の守り神・シーサー

 

 石垣やいま村見学では三線島唄ライブが凄かったです。年配のおじさんが唄う島唄に合わせて頭の上に一升瓶を立てたり横にしたりしながらおばさんが踊るのです。いや〜初めてみましたが凄いバランス感覚のある曲芸だと思いました。バスガイドさんが絶対見た方がいいと勧めるだけのことがあると思いました。昼食に食べた八重山そばはちゃんぽんに使う丸麺とチャーシュウの細切りが入った薄味の美味しいおそばでした。スポーツ推進委員のみなさんともすぐに打ち解けて楽しい旅行になりました。