波にチャップチャップうかんでる
12月4日 晴れ
ユリカモメが幕張に帰ってきた。子どもの頃に「かもめの水兵さん」という童謡を歌った。その歌詞は「かもめの水兵さん
ならんだ水兵さん 白い帽子 白いシャツ 白い服 波にチャップチャップ うかんでる」というものだった。200羽を越えるユリカモメが波間に浮かんでいるのを眺めると、子どもの頃に歌った童謡が思い出された。
ただいま食事中のオナガ
ぷらぷら野鳥を眺めながら歩いていると、オナガが食事をしているところに出会った。野鳥の食事風景には度々出会うことがある。オナガはカラスの仲間で、黒い帽子をかぶり、腹は白く、背中と尾は水色がかった灰色をしており、すっきりした綺麗な姿をしている。外見は素晴らしいのだが、鳴き声は「天は二物をあたえず」の言葉通りに、だみ声でジャージャーと鳴く。北九州の佐賀県や福岡県にチョウセンカラスと呼ばれているカササギがいるが、容姿がオナガに似ている。カササギは豊臣秀吉が朝鮮侵攻したときに、多くの陶工とともに連れてきたカラスの仲間である。
ただいま食事中のミユビシギ
幕張の浜でミユビシギが食事中だった。打ち寄せる波のなかで、ちょこまか動きながら小さなエビやカニなどの甲殻類を探していた。幕張には冬鳥としてやってくる比較的小さなシギである。多いときは30羽ほどの群れになるのだが、この日は2羽だった。
ただいま食事中のシジュウカラ
シジュウカラが食事をしていた。シジュウカラは穀物類や雑草の実などは一切口にすることなく、幼虫など生きたものしか食べない。綺麗な可愛い小鳥だが、食事は肉食系なのだ。現在、野鳥を捕まえて飼うことはできないが、シジュウカラは餌を確保するのが難しく、飼うことが出来ない野鳥である。
ただいま食事中のセグロカモメ
セグロカモメが盛んに水面に首を突っ込んでいた。最初は何をしているのか分からず、しばらく見ていた。すると、大きな魚をつつきながらの食事中だと分かった。海辺に棲むカモメやトビは掃除屋である。死んだ魚などを見つけると餌として片づけてくれるのだ。嫌われ者のカラスも実は掃除屋なのだ。
静かに枝から枝へ移っていくアカハラ
アカハラが葉の残り少なくなった桜の枝に留まっていた。冬鳥として幕張にやってくるアカハラは、滅多に鳴くことはなく、静かに枝から枝へ移っていく。人目につきにくいので、写真に撮るのも難しい野鳥のひとつである。眼の周りの黄色いリングが特徴的である。
上下関係の厳しいカワウの世界
カワウが10羽色づいたイチョウの梢で休んでいた。カワウは上下関係がはっきりしており、てっぺんにいるのが一番の親分である。下位のカワウが休んでいるところ上位のカワウが飛んでくると、今までゆったりと休んでいた下位のカワウはその場所を譲らなければならない。写真の3羽のカワウたちも1番上が年配者である。
群がる寒スズメ
この時期になるとスズメは群れを作って生活するようになる。雑草の実や二番穂を集団で啄んでいる姿を目にすることが多くなる。上の写真は寒さに耐えるために羽毛を膨らませ、送電鉄塔に留まっている姿である。ボールのように膨れているのを「寒スズメ」と呼んでいる。この鉄塔には約100羽のスズメが休んでいたが、野生のスズメの寿命は2〜3年といわれ、結構短い命なのだ。
河津桜が咲き出した
河津桜が咲き出した。ソメイヨシノに比べると、色も鮮やかなピンクで花ぶりも大きい。花見川沿いには数10本の河津桜が咲き始めている。桜の木はまだ小さな木だ。その木が昨年次々に来襲した台風によって随分痛めつけられてしまったが、けなげにも花をつけ始めた。
キジの姿を追っているのだが、最近は全く姿を見かけなくなった。たびたび聞こえていた鋭い鳴き声もきこえなくなってしまった。なぜだか分からない。