ヴェネツィアにて

サン・マルコ大聖堂

 

2005年3月28日

目が覚めるとアレキサンダーホテルの周りは濃い霧に囲まれていました。

「ヴェネチアらしい雰囲気が漂っています」と添乗員の原口さんの言葉とともにバスは船着場に向けて出発しました。
ジュデッカ運河を下ってヴェネチアのサン・マルコ広場横のサン・ザッカーリア港に向かうわけですが、船の周りは相変わらず霧が立ちこめ、時折、船窓からカモメが飛び交うのが見える以外は周囲の風景を見ることが出来ませんでした。

 

観光客で大賑わいのサン・マルコ広場横の港に到着しヴェネチアに一歩を踏み出しました。なかなかいい雰囲気です。

広場の露天では1面30ユーロくらいの値段でマスケラという舞踏会で被る仮面が売られています。マスケラはヴェネアが本場です。売られている仮面は日本円に換算すると4000円くらいでした。
 マスケラは紙で作られていますが、私は陶器で作られたマリリンモンローを彷彿させる壁掛け用のマスケラを買いました。とても魅力的なマスケラです。値段は12ユーロでしたから安い買い物だと思いました。

 サン・マルコ広場横のドゥカーレ宮殿が美術館になっているので入りました。とても大きな美術館です。凄い天井画が次々に登場するので圧倒されっぱなしでした。部屋数も多く一回りするのにとても時間がかかりました。
 アダムとイブのブロンズ像がサン・マルコ大聖堂の壁に建っていましたが、その2m50cmくらいのオリジナル作品は美術館内に展示されていました。
 大聖堂の壁画も実に見事なものです。何百年という年月をかけてこれほどのものを建設する宗教の持つエネルギーの偉大さを感じますが日本人にはちょっと理解できない世界だと思います。


リアルト橋下の大運河ではゴンドラやモーターボートが行き交っています

 

ヴェネチツィアン・グラス工房を見学に行きました。小さな町工場のような作業場です。作業員は見事な手さばきで壷を作成していきます。10分ほどの時間でひとつの作品を完成させました。怪しげなマフィアの手先を思い出すような黒のスーツを着込んだ大柄な人によってヴェネチツィアン・グラスについて日本語の説明がなされ、素晴らしい光沢のガラス細工の数々を見ましたが、いずれも手が出ないような高額な値段でした。ヴェネチツィアン・グラスは世界的に有名ですが、それを支えているのは小さな町工場での職人さんの技術による一つひとつの手作り作品なのだなあということを改めて感じました。

 グラス工房はサン・マルコ広場近くの裏道にあったので周りにはお土産店がたくさんありました。そのうちの1店に入り、コーヒー好きの妻のお土産として緑色に白い花がデザインされたコーヒーカップセットを一つ買い求めました。85ユーロでしたから日本円ですと12000円ほどでした。このセットはとてもいい色合いの美しいものです。

 

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