ツバメの巣づくり

 

水の中にいる鳥

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巣づくりをしているツバメ

 

 4月25日 晴れ

2羽のツバメが水たまりの土を取って巣づくりをしているようだ。土をこねまわして丸い団子状にして口にくわえて飛び去り、再びやってきて団子状に丸めた土を口にくわえて飛び去っていく。近くに昔からの農家が散在しており、そのどこかの家の軒下に巣を作っているのであろう。今年初めてツバメを見たのは4月8日だった。その時のツバメは集団で田んぼの上を飛び交っていたが、その後、2羽のつがいとなって巣づくりをしているのだった。ツバメはメタリックブルーに輝やいた美しい姿をしている。

 

水の中にいる鳥

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2羽で協力して巣づくりをしている

 

昨年一度作った巣を家主に壊されてしまい、再度作り直して雛が育った古巣があったのだが、ツバメがやってくる時期になって、その家主は昨年の巣を壊してしまった。ツバメにとっては最初から巣をつくるのと、古巣を補修して再利用するのとでは、労力がまったく違うのである。果たして、今年もその家にツバメが巣を作るかは未定だが、作ったならば雛が育つのを観察してみようと思う。

 

草の上にいる子供たち

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春の陽気に誘われて

 

暖かい春の陽気に誘われて保育所の子どもたちが田んぼに散歩にやってきていた。あぜ道に咲く小さな花を摘んだり、虫を探している姿は実に微笑ましい。3人の保育士に見守れながら遊んでいる子どもたちは楽しそうだった。私がそばを通ると何人もの子どもたちが「バイバイ」と挨拶をくれた。

 

水に浮かんでいる水鳥

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水を張った田んぼにカルガモがやってきた

 

水を張り田起こしを始めた田んぼに3羽のカルガモが飛んできた。田んぼの水深は10cmに満たないのだが、カルガモたちは池にいるかのように堂々と泳いでいた。時たま首を水面の中に入れて餌を探していた。田植えが終わると、あぜ道に巣をつくり子育てが始まるのである。

 

森の中の花

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山フジが薄紫の房を下げていた

 

 山フジが薄紫の房を垂らしている。そのフジの蜜を求めてクマバチが真っ黒で大きな身体からブンブンと羽音をたてながら舞っていた。クマバチは人を刺さないが、身体が大きく真っ黒なので、見た目で損をしているように感じる。

 

木の枝に止まっている鳥

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ウグイスが高らかに春の囀りを繰り返していた

 

 ウグイスが高らかに春の囀りを繰り返していた。ウグイスなどの野鳥は日が伸びると脳下垂体が刺激されて生殖ホルモンが分泌され鳴き始める。ウグイスが囀っているときは梢の上でいる場合は見つけやすいのだが、枝の混み入っている場所で探し出すのは、至難の業である。囀っている時は身動きせずに、東海林太郎という昭和歌謡の男性歌手の如く直立不動で歌っているので、見つけ出すのが大変である。長い場合は20分も同じ枝で囀っている時がある。

 

木の枝に止まっている鳥

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桑の梢でモズのオスが高鳴いていた

 

 モズがあぜ道に育っている桑の木の梢で盛んに囀りを繰り返していた。モズの縄張りを宣言する高鳴きである。望遠レンズで写しているとモズの眼と会ってしまい、「俺の縄張りに入るな!」という鋭い眼で睨み返されてしまった。ひときわ甲高い鳴き声が、水を張って代かき準備の整った静かな田園風景に響き渡っていた。

 

オレンジ色の花

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ヒナゲシが風にそよいでいた

 

 今年はキジの鳴き声を全く聞かない。1週間に1回程度バードウォッチングに出て、昨年キジに出会ったあたりを中心的に見て回っているのだが、キジの姿を見ないし鳴き声を聞くこともない。バードウォッチングの時間帯も早朝の5時半から行なう場合もあるのだが、全くキジの痕跡がないのだ。キジはいなくなってしまったのだろうか。土手に朱色のヒナゲシの花が風にそよいでいた。

 

出会った野鳥は、スズメ、ウグイス、ムクドリ、ツバメ、ハシボソガラス、ドバト、キジバト、カルガモ、ヒバリ、オオバン、バン、シジュウカラ、コジュケイ、コガモ、ホオジロ、ヤマガラ、カワウ、ヒヨドリ、ハクセキレイ、ハシブトガラス、モズの21種類だった。

 

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