糖尿病予防連続講座を受講して
糖尿病予防のための調理実習(11月7日)
千葉市花見川区健康課では毎年7月と10月の2回、生活習慣病である糖尿病や高血圧に対する講座を企画し市民に参加を呼びかけている。講座内容と参加呼びかけは毎月1日に発行されている「区民だより」に掲載されているのだが、今まで私にとっては興味がなかったので読み飛ばしていた。しかし、毎年受診している人間ドックデータから血糖値が比較的高い糖尿病予備軍として花見川区健康センターから講座のお知らせが郵送されてきた。私は糖尿病や高血圧症に関しての知識はゼロに等しいので、これを契機に講座で何が話されているのか受講してみることにした。
連続講座は以下のようなスケジュールで組まれていた。
・糖尿病の話し:医師講演会(9/24)受講
・糖尿病予防の話し:健康課(10/1)受講
・歯周病と糖尿病の関係:医師講演会(10/9)受講
・糖尿病予防と食事の基本:健康課(10/15)受講
・健康個別相談:健康課(10/22)受講
・運動効果の再認識:健康課(10/29)受講
・血圧と上手に付き合う生活:医師講演会(10/30)受講
・糖尿病予防のための調理実習:健康課(11/7)受講
・加齢とともに気になる目の病気:医師講演会(11/13)受講
・高血圧予防のための調理実習:健康課(11/14)受講
10回に渡る連続講座で話された内容は、私にとって知らないことばかりだったためとても新鮮だった。 講座で渡された資料の中で「花見川 糖尿病0(ゼロ)プロジェクト 〜健康なまち 花見川を目指して〜」というのがある。その中で指摘されている糖尿病予防に向けてのチャレンジ内容は
@、肥満や太り気味を改善するため毎朝体重を計ろう。
A、バランスの良い食事を摂ろう。
B、疲労・ストレスは上手に解消しよう。
C、お口の健康に気をつけよう。
D、禁煙しよう。
というものである。
私は健康診断受診について社会人になって以降47年間毎年受診してきたが、今まで特に異常はなかった。歯科検診にしても毎年1回は受診し、歯茎の点検、歯周ポケットの清掃、歯石の除去をしてもらっている。現在の自分の歯は虫歯で欠損した2本以外は親知らずを含めて30本あるが、80歳で20本という「歯の8020運動」を意識し、来年からは1年1回の受診を半年1回に変更したいと思った。連続講座を受講して歯は自分の健康体を維持する上で実に重要であると感じた。
糖尿病予防の話の中で自分の適正体重を電卓で計算すると私の適正体重は61.4kg、適正エネルギーは1534kcalと出た。この数値は生活をしていくうえでの目安となる。病気になってからでは遅いので、病気の知識を事前に把握し、病気にならないための予防こそが重要だと感じた。現在の体重は60kg前後で推移している。食事については朝晩の食事を作る主夫の立場から1回の食事カロリーを500〜600kcalにするよう食物交換表を頭に描きながら1日の献立を考えるようになった。
高血圧予防のための調理実習(11月14日)
私が連続講座を受講した前後で変化した日常生活を挙げてみると
@、自分の適正体重の61.4kgを意識するようになり1日1回は体重測定をするようになった。
A、毎朝、血圧測定をするようになった。
B、食物交換表(第7版と活用編)を購入し、食事内容に注意するようになった。
C、食事方法(野菜から食べ、ゆっくりよく噛む、)が変わった。
D、歯磨き方法がより細かい歯磨き方法(鉛筆持ち一筆書き)に変化した。
E、口の中の健康を考えて舌を清掃するようになった。
調理実習も2度あった。1回目は糖尿病予防の低カロリー料理、2回目は高血圧予防の減塩料理の実習であった。私は2回とも出席した。私の場合は社会人になった時から食事は自分で作ったし、結婚し子どもが生まれてからはなるべく育児に参加していった。その延長線上に現在があるし現在も朝晩の食事を作っているので調理にたいする抵抗感は全くない。テレビや新聞などで男性の育児や調理について取り上げられることが度々あるが一般的には少数派だろうと思う。既婚男性が料理や育児について妻に頼りきりになっていること自体が共同生活としての家庭を考えた場合おかしなことなのだが、そこに気がつく男性は少ない。
1回目も2回目も参加者を3グループに分け、りかちゃん人形のような顔をした管理栄養士が考えてくれたメニューに沿って1時間ほどで調理し、出来あがったものを食べながら感想を述べあった。講座の1回目から一緒だった佐藤さんや鈴木さんと和気あいあいと話をしながら料理をするのは楽しかった。2回ともに野菜を多めに使うメニューで、野菜からゆっくり食べると満腹感がくるのに十分な量だった。今回の講座で普段から野菜を多めにとる料理内容を考えて行くことが重要なポイントになることを学んだので、我が家の朝晩の食卓にも多めの野菜が登場している。一緒に食事を摂っている妻も野菜が多く登場するメニューを喜んでいる。
昨年の日本人の平均寿命は男性80.21歳、女性86.61歳となり過去最高を記録している。そのなかで元気に暮らすことが出来ている健康寿命は男性71.19歳、女性74.21歳である。重要なのは平均寿命ではなく健康寿命である。健康寿命を延ばすのに重要なことは、生活習慣や食生活を見直し成人病を予防するという考え方とその実践であることを今回の一連の連続講座から学んだのである。
11月5日に自宅近くの幕張健生病院で健康診断を受診した。その時の受診結果データは、身長:165.5cm、体重:59.9kg、体脂肪率:17.3%、BMI:21.9、標準体重:60.3kg、肥満度:−0.6%、血圧:130〜74、脈拍:63、腹囲:81cm、空腹時血糖値:88mg/dl、HbA1c:5.4%、中性脂肪:43mg/dl、HDL:108mg/dl、LDL:110mg/dl、γ-GTP:26、というもので「異常なし」だった。
私は毎月22400円の国民健康保険料を千葉市に納付しているが、私が病院に出かけるのは年1回歯医者に行く時と健康診断に行く時だけである。保険料の支払額と随分割が合わない気もするが、健康でいられることに感謝しつつ、これからも適正体重を意識しての食事メニューを考え、定期的に運動をしながら充実した生活を送っていきたいと思う。