赤い実をついばむメジロ

 

赤い実を啄ばむメジロ

 

 12月9日 晴れ

 季節は12月中旬となり紅葉時期も過ぎ、周りの木々も葉を落とし野鳥の姿が確認しやすくなったのでバードウオッチングに出かけた。幕張では山、川、海に棲む様々な野鳥に出会うことが出来る。今回は11月の誕生日祝いに望遠レンズ付きミラーレス一眼レフカメラをプレゼントされたので、その動作確認と来年のホームページの月別表紙写真の撮影という意味もあった。

 

 初日は瑞穂橋から花見川沿いの左岸を河口まで下り、川を渡って右岸を上って自宅まで戻るというコースを歩いてみた。歩き始めた瑞穂橋のたもとに赤く光る実が目についたので降りてみると熟したクコの実だった。私はクコの実が好きだ。すぐにクコ酒を作ることが頭に浮かんだ。野鳥撮影の前にクコの実を摘まんだ。10分ほどの時間で300gほどの実を摘むことができたので自宅に戻ってからホワイトリカー2升と氷砂糖1kgを使ってクコ酒を作った。1年後には美味いクコ酒が味わえるだろう。

 

 最初に撮影したのはチィーチィー小声で鳴きながら10羽ほどの集団となって赤い実を啄ばむメジロだった。以前の野鳥撮影は300mm望遠レンズを付けたCANONの一眼レフカメラを使っていたが、連写スピードが5/1秒程度で少し物足りない感があったのだが、今回のカメラの速射スピードは10/1秒と倍近くに上がったので飛翔姿やちょこまか動く動作を撮る時に期待がもてた。メジロはちょこまか動く野鳥の代表の鳥である。このページに登場しているのがその時に撮影したメジロの姿である。

 

 野鳥を写す場合は、鳥の大きさ、特徴的動作などと自分のカメラ仕様を考慮することが必須条件となってくる。望遠レンズ600mm、連射速度10/1秒のカメラであったなら誰ども臨場感溢れる野鳥写真を撮ることが出来ると思うが、カメラや望遠レンズが高価となる。従って自分に見合ったカメラや望遠レンズを求めるのだが、今回は210mmなのでの望遠レンズとして焦点距離は短い。だが、カメラの記憶域が大きいためピントさえ合っていれば写真のトリミングが出来るため、あまり気にしてはいない。河口までの往復10kmのなかで、メジロ、ハクセキレイ、オナガ、キジバト、カモメ、コサギ、ハシビロガモ、コガモ、ヒドリガモ、ヒヨドリなどの姿を写すことができた。

 

 2日目は自宅から花見川沿いを上流方向に亥鼻橋まで往復で5kmほどの距離を歩いた。出会った野鳥は初日の種類を除いて、スズメ、ハシブトガラス、オオバン、カルガモ、チュウサギ、モズ、ムクドリなどであった。

 

ヤマガラ

 

 3日目は2日目と同様に花見川沿いを上流方向に花島公園まで往復で10kmほどの距離を歩いた。野鳥は種類によって棲む場所が違うため、出会いたい野鳥に合わせてバードウオッチングの場所を変えていくわけである。歩いていくうちに一直線に飛び去っていくカワセミを2度見ることが出来たが、獲物を捕るために枝などに静止している姿には出会えなかった。カワウには度々会えたので羽を太陽に向けて大きく広げて乾かしている愛らしい姿も見えた。

 

 目的地は花島公園内の野鳥との出会いだった。私が公園に到着したときは平日にもかかわらずカワセミを撮影対象とする4人のアマチュアカメラマンが大きな三脚と立派な望遠レンズ付きカメラで待機していた。私はのんびりと日向ぼっこをしながら食事を摂った。カメラマンが移動し何かを写していたので、何を写しているのか聞いてみると、シジュウカラやアトリなどの小物だという。

 

 食事を終え持参した本を読んでいるとシジュウカラやメジロの鳴き声が頭の上の枝から聞こえてきた。本をザックに収め鳴き声の野鳥の姿を確認すると小さな小鳥が枝から枝へ渡り動いていた。ザックを背負いカメラを準備した。小鳥の姿に日の当たる位置を確認して撮影に入った。シジュウカラ、メジロ、ヤマガラが撮影できた。カワセミは出会えたらいいと思っていたくらいなので、今回は諦めて帰ろうとすると、今までに出会ったことのない野鳥が目に留まった。野鳥の名前は自宅に戻ってから図鑑で確認することにして撮影にかかった。雄雌2羽が確認できた。撮影を終えて自宅に戻って撮影した野鳥の名前を確認すると冬鳥のアトリだった。今回の撮影には満足している。

 

冬鳥のアトリ

 

 3日間の撮影により12か月分の表紙写真は準備できたが、冬の季節は農作業も一段落しているので、晴れた日には読みたい本とカメラと望遠レンズををザックに詰め込んで、バードウオッチングに出かけようと思っている。

 

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