千葉県卓球選手権大会
F2ブロック決勝で戦う翔馬
真夏の太陽が強烈な日差しを照りつける8月16日・17日・18日の3日間、千葉ポートアリーナで千葉県卓球選手権大会兼全日本卓球選手権千葉県予選会が開催された。知り合いの息子が出場するため観戦応援に出かけた。先日終了したロンドンオリンピックでは福原愛選手をはじめとした女子選手の活躍で史上初の銀メダル獲得で卓球界も久しぶりに盛り上がったのは記憶に新しいことです。千葉ポートアリーナでも出場選手たちによって熱戦が繰り広げられていました。
ポートアリーナのメインアリーナに3列、35台の卓球台が並び一斉に試合が行われているのですから壮観なものです。しかしながら、野球、サッカー、ラグビーなどの広いグラウンドを使うのと違い、卓球台が小さいのでちんまりしている印象を受けました。そのなかでも選手たちの熱いハートは十分に伝わってきました。
私が応援していた碓井翔馬はF2ブロックの第2シード選手として登場し、1回戦はシードのためパスし2回戦からの登場だった。「今日は気分が乗らなかった・・」と翔馬は言うものの、八千代高校の橋本健人選手にあっさり3:0のストレート勝利。
そして翌日17日の、
3回戦は幕張総合高校の広瀬貴也選手 3:0のストレート勝ち
4回戦は船橋北高校の田中成宣選手 3:0のストレート勝ち
5回戦は四街道高校の大木拓人選手 3:0のストレート勝ち
と勝ち進み、翔馬はF2ブロックの決勝戦まで勝ち上がってきました。
6回戦の相手はF2ブロックの第1シードの千葉経済大学付属高校の風間春樹選手。風間選手は予選を全て3:0のストレートで勝ち上がってきましたが、翔馬も予選のすべてを3:0のストレート勝ちで来たので対等です。
第1セットは11:4で負け、第2セットを11:9で落とし、後がない状態。ここで踏ん張れるか!
第3セットを翔馬が10:8でマッチポイントを迎えた時、そのまま押し切れれば、第4、第5セットまで進んだだろうが、第3セットで追いつかれ残念な逆転負けとなってしまった。しかし、翔馬には良い経験になっただろう。勝機は第3セットのマッチポイント時だった。それを逃したので勝利の女神さまは風間選手に行ってしまった。しかし、翔馬は立派だった。
思い起こせば、我孫子の産婦人科病院で生まれたばかりの翔馬に会ってから16年の歳月が流れた。翔馬は中学生から卓球に目覚め、千葉県高校内ではベスト3と言われる高校に進学し技術の取得に邁進しているという。今回、ブロック決勝で敗れた風間選手は翌日のリーグ戦に進み千葉県のベスト8となり、全日本卓球選手権への千葉県代表選手になったという。その力の差は僅差だと思う。その差は、翔馬自身が言ってたように「競い合った時の精神的な強さ」だと思うよ。翔馬にはメンタル面の強化が求められるけれど、本人がそのことを自覚しているので次回はきっとやってくれると思う。そうやって自分の克服する課題を自ら見つけ実践することによってスポーツ選手は進化していくんだよね。言うほどに現実は簡単ではないが地道の練習が未来を切り拓いていくからね。
今回の千葉県卓球選手権は全日本卓球選手権千葉県予選会(男子ジュニアの部)を兼ねていたのでクラブチームの小学生も参加しており、初日の16日だけでも総勢900人が参加した楽しい大会でした。その中で、木更津クラブの安徳凌太君はE2ブロックで次々に高校生選手を打ち負かし、ついにブロック優勝を勝ち取り最終日のリーグ戦へと駒を進めました。他に4回戦まで進んだ流山アストロズの岡田直也君、同じく4回戦まで進んだ千城クラブの内田涼哉君の3人の小学生は将来、千葉県代表になりそうな気がしました。
2日目からは女子の部も始まり、応援も含めて賑やかな大会となっていました。私の妻も中学・高校と卓球部に所属しており、出身高校の部員が隣で応援していたので、部員に誰かがブロック優勝(千葉県ベスト16)したのか尋ねたところ、残念ながら誰もいなかったとのことでした。私は3日間の大会のうちの2日間の応援でしたが小学生から高校生までの卓球少年たちの熱戦に望遠カメラを片手にシャッターを押すのを忘れる場面もありました。来年も時間の都合をつけて応援観戦に出向こうと思っています。