車海老が美味かった

浜名湖「たきや漁」

 

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イザ!夜の漁に出発!!            

 

5月2日、ゴールデンウイークの真っ只中、浜名湖花博が開催されている浜名湖に向かって車を走らす。

幕張から首都高速→東名高速を乗り継いで三ケ日ICまで平日の所要時間は約4時間。

連休中日なので到着までの所要時間を通常の倍の8時間を見込んで出発すると途中渋滞に出くわしたが6時間で到着。

予約してある奥浜名湖の「リステル浜名湖」のチェックインまで時間があるのでビールとウナギで昼食を済ませた後、浜名湖一週遊覧船で風に吹かれ周りの景色を眺めながらノンビル過ごす。

 

 15時に碓井ファミリーと合流し「たきや漁」のスケジュールを確認し暫しの休憩に入る。

「たきや漁」とは舟の舳先に灯りを燈し水底にいる海老、蟹、魚類を網ですくい獲ったり、ヤスで刺して獲る漁である。気候のいい4月から10月までの時期に浜名湖南側の雄踏町だけで行われている漁である。

「たきや漁」を行う浜名湖漁業協同組合雄踏町支部は「リステル浜名湖」とは浜名湖の全く反対側にある。予約手配をしてくれた友達は雄踏町には18時頃に到着して欲しいとのことなので1時間前に出発しようとしていると、友達の叔父さんが車で送り迎えをしてくれるという連絡が入り実にラッキー!

 

 18時に雄踏町支部に到着するが風が出てきており船頭さんは「舟を出すのはかまわないが、水面にさざなみが立っているので湖底が見えづらく今晩の漁はつらいなぁ・・・」と言う。ま、それはそれとして、こちらは「たきや漁」なるものは初体験なのでとにかく舟2艘で出発してもらう。

船頭さんは隅々まで知っている浜名湖の地形と潮時を判断し、舟をたくみに操りながら風が当たらず湖底が見えやすいところで漁を開始する。船頭さんは次々に車海老をすくい蟹を刺して行くが、こちらは全く海老や蟹の姿が分からない。30分もたつとだいぶ目が慣れてきて水底に潜む蟹や海老が見え出してきた。ヤスの長さは5mもあるので舳先に立ちながら水底の蟹を刺すのも結構大変である。だが刺した時の気持ちは特別である。

 

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獲った車海老の天婦羅

 

漁は2時間で終った。収穫物は、クルマエビ、ワタリガニ、タイ、ボラ、であった。これから漁港近くに浮かんでいる筏の上で船頭さんに料理を作ってもらい宴会である。筏の上にビニールハウスのような骨組みが作られており、風がある時は風上のビニールを下ろし風を遮断する形に作られている。西風が吹いていたので西側のビニールを下ろし風を防いだ。

まずクルマエビの踊り食いである。頭をもぎ取り、まだピクピク動いている胴体の皮をむき醤油をちょいとつけて口に含むとプリプリの食感と甘さが堪らない。ビールで乾杯し天婦羅をほおばり、からあげに舌鼓を打つ。蟹の塩茹での甲羅を剥がし味噌をすくい取り、足の付け根にむしゃぶりつく。おにぎりを食べながら蟹の味噌汁をすするうちに2時間はアッツという間に過ぎ去ってしまった。実に楽しい時間が持てた。「たきや漁」をもう一度、風の無い時に体験したいと思った。

 

「たきや漁」を予約手配してくれた友達と車で送り迎えをしてくれた叔父さんに感謝しています。また、甥の一騎も参加し、碓井ファミリーともこれまでにも増して親交が深められてよかったと思っています。

 

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