千葉市スポーツ指導者講習会に出かけた

 

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主催者の熊谷千葉市長から感謝状授与

 

 3月5日、『平成28年度 千葉市スポーツ功労者表彰式・スポーツ指導者講習会』が千葉市生涯学習センターで開かれたので幕張地域のスポーツ推進委員として4人の仲間とともに参加した。10001130までの時間帯で最初の30分はスポーツ功労者表彰式で熊谷千葉市長から表彰された15名の方々に表彰状が手渡された。表彰の後に主催者として千葉市長が挨拶したが、いつもと変わらぬ「立て板に水」のように弁舌鮮やかにスポーツと健康、2020年東京オリンピック・パラリンピックと千葉会場について話した。

 

 講習会は日本アンガーマネジメント協会シニアファシリテ-ターという資格を持った菅野昭子さんが『勝つために怒りを味方につける』と題する講演を行った。私はアンガールズというお笑いコンビは知っているが、アンガーマネジメントという言葉を聞くのは初めてだった。一緒に講習会に参加したスポーツ推進委員の仲間に聞いても初めて聞く言葉だという。アンガーというのは「怒り」ということで、その怒りをいかにコントロールしていくのか今回の講演内容だった。

 

 マネージメントということは物事を管理運営し良好結果を出すようにコントロールして行くことなので、「怒りとは何か」を最初に規定し、その誰もが持つ怒りという感情を巧くコントロールする方法を身に着けていくという思考方法の話だった。怒りをコントロールするポイントとして3点が話された。

 

ポイント1は、怒りの感情が継続するのは6秒なので、怒りが発生したら6秒間我慢できる方法を身に着けること。例えば数を数える、深呼吸する、手のひらに字を書く、などで高ぶっている気持ちを鎮める、ということである。

 

次のポイント2は、怒らせるものの正体をはっきりさせると、自分の考えている理想と現実のギャップに怒る理由があるので、何々すべきである、という許容許可範囲を少し広げる思考回路を身に着ける、ということである。もちろん、これは絶対譲れないという根本的事項は確固たる態度で堅持するのは当然のことである。これを曖昧にすると自分の意見を持てない根無し草となる。

 

ポイント3は、自分にとってコントロール可能な事項と、自分にとってコントロール不可能な事項とに分け、コントロール不可能なことは自分でどんなに努力しても無駄なことなので、そのような事項に怒りを向けないことである。

 

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菅野昭子さんの講演

 

 今回、菅野さんの講演を聞いて思ったことはアンガーマネジメントが巧くいくかどうかの分かれ目はポイント1にあると思う。「喜怒哀楽」という人間の持つ感情の一つである「怒」をどのようにとらえるかということであり、怒り自体を無くしては感情がなくなってしまうので怒りは当然必要なのだが、怒りを如何に巧くコントロールするかという視点で、まず怒りを覚えたら瞬間湯沸かし器のように暴走するのではなく、一呼吸置く、という感情のコントロールだろう。私は昔から突発事項にも比較的冷静に対応してきたが、一般的には年齢を重ねると感情も落ち着いてくるが物事に対して冷静に判断する訓練を日常的に行っていくことだと思う。

 

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