幕張公民館で水墨画作品展が始まった

 

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公民館2階に作品が展示されている

 

5月1日から6月25日の2カ月間に幕張公民館の2階の作品展示コーナーで幕張水墨画同好会会員の作品展が始まった。現在同好会の会員は4名である。その会員が2点 ないし3点の作品を展示している。同好会代表の私は3点の作品を展示した。いずれも新作である。

 

壁に掛けられた絵

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フンザから眺めるレディーフィンガーとフンザピーク

 

1番目はパキスタンのフンザから眺めたレディーフィンガーとフンザピークを描いたものである。レディーフィンガーは過去1度だけ日本人によって垂直の壁を山頂まで登られている。それは山野井泰史、長尾妙子、中垣大作の3人によってのみ登られただけで、その以後は垂直の壁を登った登山家はいない。山野井さんは登山界のノーベル賞と言われるビオレドーレ賞も受賞している世界的なクライマーで、長尾さんは後に山野井さんと結婚した世界でトップの女性クライマーである。ノンフィクションライターの沢木耕太郎が『凍』という作品で、山野井夫妻のヒマラヤのギャチュンカンの壮絶な登山と凍傷で手足の指を失ったドキュメンタリーを書いている。

 

壁に掛けられた絵

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白きたおやかな峰・デュラン

 

2番目の作品は同じパキスタンのカラコルムにある『白きたおやかな峰・デュラン』である。どくとるマンボウと呼ばれた北杜夫がヒマラヤの未踏峰のデュラン遠征隊のドクターとして同行し、その顛末を小説『白きたおやかな峰』として書いたのを読んだ時、私はデュランという山を見てみたいと思った。それでナンガパルパッドという8000m峰のベースキャンプに行く途中でデュランを見たのである。氷河の上にたおやかな山体を表していた。

 

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母の首飾り・アマダブラム

 

3つ目の作品はネパールのアマダムラムである。アマダマダムは母の首飾りと呼ばれているように、見る方向によっては女性が首飾りをしているように見える。エベレストはネパール語では古くからサルガマータと呼ばれており、エベレスト登山のベースキャンプに向かう途中で右側に見えている特徴的な山である。

 

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寺島さんの「孫との楽しい時間」

 

 寺島さんは「孫との楽しい時間」「水辺」の2点を展示した。寺島さんはいつも人物を描いている。表情が豊かなので寺島さんの作品を観ると心がホッと和むのである。

 

部屋の隅に置かれた絵画

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野中さんの「晩秋の奥日光」

 

 野中さんは「晩秋の奥日光」「秋韻」の2点を展示した。野中さんは私よりも干支でひとまわり違うので、今年88歳の米寿を迎えるが、言葉も大きくハッキリとしており、頼もしい先輩である。

 

 

額縁に入った絵

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星さんの「薫風小径」

 

 星さんも「薫風小径」「紫陽花」の2点の作品を展示した。最近は創作の意欲が減退していると本人は言っているが、まだまだ現役を続けるだろう。

 

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公民館2階に作品が展示されている

 

 幕張水墨画同好会の会員は4人と少ないが、5月〜6月、10月、11月〜12月の年3回の公民館展示に向けて作品を制作している。描く対象を観察し、対象そのものを忠実に描くのではなく、省くところは省いて構図として再構成し、それを紙に写し取り墨を入れていく。場合によっては更に色を入れて墨彩画として作品を完成させていくのである。

 

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