2018年「第50回千葉市水墨画同好会連合会展」
毎年夏のシーズンに開かれている「千葉市水墨画同好会連合会展」も数を重ねて、今年で50回を迎えるとのことです。展示会場は今年も千葉市中央区の千葉県立美術館で、開催期間は7月10日(火)〜16日(月)、9:00〜16:30です。今年は梅雨が早く開けてしまったため、猛暑の中での開催となりました。
私は例年2作品を出品していましたが、今回は以下の3点を展示しました。
2、狐塚・冬
3、K2(パキスタン)
です。
ロンボク寺院から望むエベレスト(チベット)
『ロンボク寺院から望むエベレスト(チベット)』は、私が2年前に訪れたチベットへの山旅で出会った景色の中から選んだものです。その山旅は世界の8000m峰のベースキャンプを訪ねるもので、エベレストの北側にあるチベット側のベースキャンプを訪ねた際に、人が住んでいる村としては最奥にロンボク村がありました。その村のロッジに宿泊したのですが、ロッジのすぐそばに建っているお寺から見たエベレストを描いたものです。ネパール側のベースキャンプもチベット側のベースキャンプもともに5000mを越えている高地にありますが、見える景色は全く異なっています。私はチベット側から観るエベレストが好きです。
ロンボク村の標高は5000mでしたので、一緒に旅に行ったメンバーの中で体調を崩して酸素吸入器をつけながら旅を続けている方もいましたが、私は何の問題もありませんでした。ここでもトランクに入れて持っていったビールを飲んでいたのも懐かしい思い出です。水墨画の展示会では、絵と同時に現地で写した私の写真も貼るようにしています。その写真を貼ることによって、実際に描かれている現場に足を運んだのが分かる意味もあります。
狐塚・冬
『狐塚・冬』は今年3月に幕張公民館で1ヶ月間幕張水墨画同好会会員の作品を展示した時のものです。あの時は2作品を展示しましたが、今回は2作品のうちの『狐塚・冬』のみ展示することにしました。歌川広重の作品を参考にして描いた四季シリーズのものです。昨年の連合会展には『狐塚・秋』を展示しましたので、来年は『狐塚・春』を展示しようと思います。
K2(パキスタン)
『K2(パキスタン)』は、2011年7月にパキスタンのバルトロ氷河を遡ってK2に会いに出かけ、コンコルド広場に到達し、私にとって世界で1番好きな山であるK2に出会った時の感動は今でも忘れることができません。氷河の上にテントを張って生活し、朝に夕にK2の3角形の美しい山容を眺め、その姿は今でも瞼の奥に焼き付いています。