幕張公民館での水墨画展示会

 

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エベレスト街道(ネパール)

 

 私が所属している幕張水墨画同好会は毎月第2火曜日と第4火曜日の13301530までの2時間ほど幕張公民館の一室を借りて墨絵の勉強を続けている。現在の会員は16名である。年齢層は顧問の林先生の91歳を最高年齢として、80歳代、70歳代、60歳代となっている。勉強会は和気あいあいとした和やかな雰囲気のなかで行っているが、火曜日の午後という時間帯と墨絵自体の特質からか若年層の会員はいない。

 

 参加者の作成ペースによって2か月に1枚、あるいは1か月に1枚の作品が完成されていくわけだが、作品が完成すると自分の作品を展示して鑑賞してもらいたい、という感情が沸き起こってくるのは当然の成り行きである。そのため、毎年7月の千葉県立美術館で行われる千葉市水墨画同好会連合会展で1週間、10月の幕張公民館祭りで2日間の2回が展示する場としてあったが、それに加えて昨年から3月に幕張公民館で1か月の展示をすることになった。

 

 2017年が明けると3月の計画が発表され、それに向けて会員各自が展示作品の制作を始めた。私は一昨年出かけたネパールのエベレスト街道の景色を展示することで準備を進めた。1月、2月の勉強会にはスキーツアーに参加するため欠席となるので準備は昨年12月から始めて仕上げと裏打ちは自宅で行うことにした。

 

 絵のサイズは8号とした。いつもは風景だけで人物を描かなかったのだが、今回はトレッキング中の人と荷物運搬のゾッキョ(牛)を描き込むことにした。描いていて不思議だったのは墨が和紙に吸い込まれにくく白く丸い斑点模様が残ってしまうことだった。和紙が乾燥し過ぎてしまったのかどうかは不明だが自分の思うようにいかないことおびただしかった。一緒に勉強している方からも、どのようにしたらこのような白抜き斑点ができるのですか?と質問されたが、全く不明であった。私にとって初めての体験だった。

 

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展示されている水墨画作品

 

 展示期間は3月1日〜31日までなのだが、天気予報を考慮して展示作業は3月3日の金曜日に行った。展示されたのは会員16名が必ず一人1点ずつは出し、余裕のある人は2点展示することになった。全部で21点が展示されたが、2点展示した人は5名だった。私は1か月に1作品の完成を目標にしているので、描いた未発表の作品ストックはあったが場所を考慮して1点展示にした。

 

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