千葉市水墨画同好会連合会展
展示された2作品の前で
千葉市水墨画同好会連合会展が千葉県立美術館で7月12日〜18日まで開かれています。展示されている作品は会員の作品と公募作品を含めて目録上は447作品です。私は小さい頃から絵を描くのが好きでした。会社員を卒業した後に陶芸教室に通いました。作陶を3年間勉強したあとで水墨画を始めました。その水墨画も3年目になります。今年も昨年に続いて連合会展に水墨画と墨彩画をそれぞれ1作品ずつ出品しました。
私が出品した2作品のうち、水墨画は昨年11月に出かけたネパール登山の際に感銘を受けたクーンブ山群のアマダブラムとタンボチェ僧院を描いた「タンボチェの丘」です。墨彩画では好きな花である牡丹を描いた「富貴」です。
私が学んでいる幕張水墨画同好会は月に2回公民館に集まり、2時間ほど絵を描いています。雨で農業ができないときは自宅でも絵筆をとるようにしていますので、平均すると1ヶ月に1枚の絵が出来上がっています。描いた絵は私の手元には殆ど残らず欲しい人にやってしまいます。
展覧会初日は午後から受付当番だったので早めに会場に出かけて展示されている作品を一つひとつ丁寧に観ていきました。他人が描いた絵を見ることで、筆運、墨の濃淡、構図などがとても参考になります。随分、上手い作品に出会うと、どのように描いたものなのかを推理していきます。作者当人がいれば質問するのですが、個展と違って展覧会の場合は殆ど作者とは出会えませんから推理するほかはありません。
タンボチェの丘
富貴
私は山岳画を描くことが多いので雲や霧を描く手法として、先日テレビで放映していた日本画の大家である横山大観の朦朧体という表現方法を取り入れたいと思っています。頭の中で分かっていても、その技法を取得するのは実際に筆を使っての実践で感覚を取得していくほかはありません。来年の連合会展までには朦朧体の手法を取得し、雲のかなたに聳え立つ峰々を描いた作品を出品したいと思います。