幕張水墨画同好会作品展
尖峰マチャプチャレ
昨年4月から幕張公民館で活動している「幕張水墨画同好会」に入会し、毎月第2第4火曜日の午後の2時間を仲間とともに水墨画の練習をしている。2015年度(平成27年度)の会員数は15名である。入会費は1000円、月会費は500円である。年齢層は私より殆ど上の方ばかりで和やかな雰囲気の中で林顧問の指導のもとで水墨画を学んでいる。林顧問は千葉市水墨画同好会連合会の顧問でもある。
出来あがった作品は、昨年7月に千葉県立美術館で開催された千葉市水墨画同好会連合会展に各自2枚出品し、9月に幕張公民館で開催された幕張地区文化祭に各自1枚の作品を展示した。今回は幕張公民館の2階廊下に各自1枚の作品を展示することになった。期間は2月10日〜29日までである。勉強会内では林顧問が渡す見本を見ながら作品を作っていく方が多いが、私はパキスタンやネパールに出かけた時に撮ってきた写真を参考にして山の絵を描いたものか、牡丹の花を描いたものを作品として出している。
今回の作品展には13枚の作品が展示された。林顧問は墨彩画を2枚展示された。林顧問は90歳を超えた年齢だが製作意欲は衰えておらず、勉強会が開かれるたびに2枚ずつ参加者に自ら描いた作品をコピーし御手本として参加者に渡している。私が今回出品した作品は『尖峰マチャプチャレ』というもので、ネパールのポカラから展望できる6993mの山である。マチャプチャレとは魚の尻尾という意味だが、山頂周辺に残る雪形が見る角度によって魚の尻尾に似ているために命名された山である。この山は地元民の信仰の聖なる山として現在でも登山は禁止されている。
私はこの山を初めてみた時に真っ白な雪を纏いながら垂直にたちあがった絶壁の雄姿に言葉が出なかった。神々しいまでの山を見た感じがしたのである。その当時はまだ水墨画を習ってはいなかったが写真に撮るだけではなく必ず絵に描いてみようと考えていた。今回その山を描くことができたのである。
同好会仲間の展示作品
これまでにパキスタンの山とネパールの山をそれぞれ3枚描いた。それらの山々は7000m〜8000mという標高のために岩と氷と雪に覆われているため日本の山とは随分趣の違う山々である。その岩肌を和紙の白と墨の黒の2色で表現できないものかと考えながら描いているのである。