シロチドリは減ったのだろうか?

 

砂の上に立っている鳥

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数が減っているというシロチドリ

 

12月1日 金曜日 曇り時々晴れ

今まで自宅でカメラと望遠レンズを保管しているときに、カビが発生するなどということは考えてもいなかったが、望遠レンズにカビのような白い点が出ていることに気がついた。撮影した画像をパソコンで確認すると、確かに黒い影のようなものが映る場所がある。それが野鳥の位置と合わせるとレンズに着いたカビであることが判明したので、秋葉原のソニーサービスステーションに望遠レンズを持ち込み、修理を依頼した。

 

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使っているカメラと望遠レンズ

 

サービスステーションの担当者は「望遠レンズを分解するだけで1万5千円はかかり、点検内容でカビが確認されれば、その対応となりますので、工場に持ち込んだ結果をご連絡します」とのことだった。私は望遠レンズを分解してレンズの清掃をするとばかり思っていたが、果たして結果はレンズの交換という対応だった。レンズが2枚とマウントを合わせて3つの部品を交換し、料金は5万864円だった。予期せぬ支出となったが、修理してもらわないと、撮影に支障をきたすので仕方のないことだった。

 

交換した3点の部品

 

今まではカビの発生などは想いもよらないことだったが、修理された望遠レンズを受け取りに行った帰りに、ビッグカメラのカメラコーナーに行き、防カビ防湿剤を買った。これを望遠レンズのボックスとカメラのボックスに分けて入れた。防カビ防湿剤の有効期間は3か月から1年と書かれていたので、半年ごとに交換しようと思った。今回は痛い目にあったので、次回の転ばぬ前の杖である。

 

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買った防カビ防湿剤

 

久しぶりに船橋三番瀬に出かけて海どりの観察と撮影をしようと思った。天気予報では日中は曇り時々晴れ、最高気温は11℃となっており、潮見表では船橋港の干潮時刻は12時57分となっていたので、自宅を10時に出た。季節は移り、いつのまにか12月となり、電車には暖房が入っていた。冬鳥はやってきているだろうか。

 

砂の上にいる水鳥

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汀で佇むミヤコドリ

 

三番瀬に11時半に到着すると、想ったよりも潮は引いておらず、西側に3人のバードウォッチャーが海どりを追っていた。私は中央の砂州で餌を探していたミヤコドリから観察と撮影をすることにした。三番瀬で一番目立つ海どりは、体が大きく黒と白のツートンカラーのボディとオレンジのくちばしとピンクの脚という色彩も派手なミヤコドリである。ピィピィキュイキュイと鳴き合いながら、長いくちばしを砂地に差し込んで餌を探していた。眺めていても餌は結構見つからないものである。

 

砂の上にいる鳥

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干潟で餌を探すシロチドリ

 

先日、購読している東京新聞の地域情報で、船橋三番瀬に渡ってくる冬鳥のなかのシロチドリの数が減ってしまい、ほとんど見当たらないという記事を読んだ。本当なのかなと想い、シロチドリを探してみると、いつも通りに結構の出会いがあった。チドリ類はシギ類などと違って単独でいる場合が多く、体も小さくて色も地味なので、干潟では見つけづらい鳥なのである。

 

砂の上に立っている鳥

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丸い体のシロチドリ

 

確かに東京湾内でも干潟が埋め立てられて、渡り鳥が休憩地として羽を休め、渡り鳥の餌となるゴカイや貝類などの底生生物などが生息する場所が徐々になくなってきているのが現実である。船橋三番瀬の場合は、今のところ千葉県として保全していくという姿勢であるが、今後、効率と生産性を考える輩が出てこないとも限らないので、干潟の保全姿勢がいつまで続くかは分かったものではない。

 

水の中にいる水鳥

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悠々と泳ぐカンムリカイツブリ

 

干潟での観察を終えて東側堤防に上がり船橋港側を観察すると、7羽のカンムリカイツブリが群れを作って悠々と泳いでいた。今まで見たカンムリカイツブリは1羽ないし2羽のことが多かったが、群れで泳いでいるのを初めて見た。首を翼のなかに入れているものが多いので、食事を済ませて休憩時間に入っているのだろう。

 

水の中にいる鳥

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真っ赤な目をしたハジロカイツブリ

 

カンムリカイツブリをしばらく眺めていると、離れた場所に1羽のハジロカイツブリが泳いでいるのが目にとまった。真っ赤な目をした小型の海どりである。しきりに海に潜りながら餌となる貝類を探しているようだった。

 

水の中にいる水鳥

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黄色の指が目立つコサギ

 

ダイサギとコサギが餌を探していた。2羽が並んでいると、その大きさが比較できて面白い。コサギはダイサギの1/3か1/4の大きさの小さなサギである。コサギの黒い脚と黄色い指の対比が目立つ。ダイサギは私に警戒し、すぐに飛び去ってしまったが、コサギはしばらく汀で餌を探していたけれど見つからないようで、別の場所に飛んで行ってしまった。

 

鳥の群れ

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餌を探すハマシギたち

 

私が三番瀬に着いたときにハマシギはいなかったが、潮が引いていくのにつれて、たくさんのハマシギが現れて汀で餌を探していた。いつも不思議に思うのは、日ごとに潮の満ち引きは変化し、それに伴い干潟の現れる時刻が変わってくるのだが、潮見表を見るわけでもなく、その変化に合わせて海どりたちが干潟にやってくるのだ。渡りの場合は気温の変化と日照時間の変化によって渡りの時期を判断するのだが、潮の満ち引きをどのように判断するのか不明である。

 

砂浜にいる鳥

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白くて可愛いミユビシギ

 

干潟の拡大とともに丸く白い体のミユビシギも見られるようになった。シマエナガという白くて可愛いエナガが北海道に棲んでいるが、そのシマエナガを連想させるような丸くて可愛いのがミユビシギである。ハマシギもミユビシギも、どちらも実にせわしく、ちょこまかと餌を探している。

 

砂の上にいる水鳥

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ジッと見つめるダイゼン

 

ダイゼンが悠然と餌を探していた。たまに忍者走りのような格好をするが、直ぐに静止してこちらの動きを監視している。10mほどまでには近づけるが、それ以上近づくと向こう側から離れていく。危険予知の距離なのだろう。

 

海に浮かぶ島

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干潟が拡がる船橋三番瀬

 

2時間の観察と撮影を終えたあとは、草はらに戻って宴会である。今日から師走である。気温は12℃なので肌寒く感じられたが、飲んでいるうちにハマシギが近くの水たまりにやって来て、ピピピピ鳴きながら餌を探していた。実に可愛いものである。海風に当たり干潟を眺めながら飲んでいたが、冷えすぎると身体に悪いので宴会は1時間で切り上げたのだった。

 

砂の上にいる水鳥

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舞い降りたハマシギ

 

今日出会った野鳥は、キジバト、オオバン、カンムリカイツブリ、ホシハジロ、スズガモ、ヒヨドリ、スズメ、ドバト、オナガ、セグロカモメ、ミヤコドリ、シロチドリ、ユリカモメ、トビ、アオサギ、ハマシギ 、ダイサギ、コサギ、ハジロカイツブリ、ミユビシギ、ダイゼン、カワウ、モズ、ハシボソガラスの24種類だった。

 

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