最高だった『塩の道祭り』

 

『塩の道祭り』参加メンバー

 

5月の連休に信州白馬村で開催された「第40回塩の道祭り」に参加しました。北アルプスに雪形が姿を現す5月初旬に塩の道と言われていた「千国街道」を歩くお祭りで、53日が小谷村、54日が白馬村、55日が大町市の3区間で、それぞれ約10kmを歩くものです。

 

塩の道とは、日本海沿岸部で採れた塩や海産物を山国に運ぶ道で、主な産物によって「鰤街道」とか「鯖街道」などと呼ばれているものと一緒の道で、山国信州では千国街道、三州街道、秋葉街道などが「塩の道」と呼ばれていました。戦国時代の越後の上杉謙信が甲斐の武田信玄に「敵に塩を送る」といった伝説が生まれた街道は、糸魚川から松本へ抜ける千国街道だったと言われています。そのルートに沿って塩の道祭りが開かれており、今年で40回を数えるとのことでした。

 

歩くルートは、小谷村、白馬村、大町市がそれぞれ奇数回、偶数回によってルートを変え、今回私たち14名が歩いた白馬村ルートでは、「歴史の道」コースというものでした。白馬クロスカントリー競技場をスタートして、姫川源流自然探勝園、ニ僧塚、貞麟寺、飯田神明社、飯森神社を歩き、白馬グリーンスポーツの森にゴールする約10kmのコースでした。奇数回の場合は「落倉園」コースを歩くとのことでした。歩くルートは国道148号線を横切ることが何度かありましたが、そのほかは田園風景を楽しみながら旧千国街道をのんびりと歩けたので、青空の元で若葉の季節に心も晴れ晴れとした気持ちになりました。

 

スタートに際して白馬村村長の挨拶や陣太鼓、地酒の鏡割りが行われ、私は地酒をなみなみと注いでもらったコップ酒を呑みながらほろ酔い加減での10kmウォークの出発でした。いやはやなんとも。

 

上杉謙信・武田信玄と一緒に「ハイ・ポーズ」

 

今年は3日間ともに好天に恵まれ、春ののんびりした田園風景の中を歩くことが出来ました。私は妻とともに初めて参加したお祭りでしたが、コースの途中ではオカリナを演奏するグループが曲を奏でて優しい気持ちにしてくれ、各お休み処では山菜や餅、甘茶やお茶、豚汁などが提供され、ゴール地点では完歩証の記念手ぬぐいをいただき、甘いアイスクリームを食べ、再び地酒の接待を受けました。最高でしたね。(^^

 

白馬村村長が白馬にまたがり塩運びの歩荷隊列の先頭を進み、私は侍の仮装姿だったため途中から村長のすぐ後ろで行進するという良い体験が出来ました。

 

残雪の白馬連峰と畔に佇む野仏

 

54日は暑すぎたので、鬘、着物、羽織、袴姿に熱がこもり10km終了時には軽い熱中症症状になり身体がぐったりしましたが、一晩寝たら回復しました。