吹雪の中の志賀高原スキー
吹雪の寺子屋山頂
2005年のミーハースキーヤークラブのスキーツアーは例年通り長野県山ノ内町・志賀高原スキー場で2月2日〜5日の3泊4日の日程で行われた。
今回の参加メンバーは、吉原、佐藤、萩原、鎌倉と私の5名に途中から山口が参加した。例年参加する米山は子どもの大学受験と重なったため不参加。また、碓井は仕事に追われて不参加となり久しぶりの少人数ツアーとなった。
天気予報通り、この冬最大の寒気団が日本列島を覆い各地に大雪を降らせている最悪の気象状態の中でのツアーとなった。案の定、日中でも最高気温がー13度という状態でゴンドラは止まり、動いているリフトも半数という最悪の条件に見舞われてしまった。しかし天候ばかりはなんともしがたい。
初日、2月2日は13時に宿舎の望雲閣への到着予定であったが雪のため14時にずれこんだ。外は地吹雪舞う強風が吹き荒れ、すっかり戦闘意欲が凪いでしまいスキーは中止し、温泉と雪見酒に切り替えてしまった。いやはやのスタートである。
なんとか天候が回復してくれないかなぁと淡い期待を持ちつつ日本酒の量だけは増えていった。
2日目、2月3日も朝から吹雪であったが気持ちを持ち直し8時半には準備を整えてスキー場へ出て行く。
一の瀬ダイアモンドスキー場で2日分のチケットを購入し焼額山へと向かう。時折、前が真っ白になる吹雪の中だが、雪は新雪を圧雪してあるためとても滑りやすい。いい気持ちだ。スキーヤーは殆どいない。私たちの貸し切りのようなスキー場である。
案の定、焼額山山頂2009mに伸びる第2ゴンドラは強風のため止まっているので、第1ゴンドラに回ってみた。こちらは運よく動いていたので第1ゴンドラを使っての各コースを滑ることになる。サラサラの新雪は手で握っても雪玉を作れずに雪は指の隙間から落ちていく。滑るとスキーに抵抗感がなくとても滑りやすく気持ちいい。
2000m山頂駅にある記念スポットは太ももまで新雪で埋まっているのでラッセルしながら写真を撮る。
しばらく焼額山で遊んだ後、一の瀬ファミリースキー場、タンネの森オコジョスキー場、高天原マンモススキー場、発哺ブナ平スキー場、西館山スキー場、ジャイアントスキー場、というふうに次々にスキー場をハシゴしていく。
焼額山スキー場からジャイアントスキー場までが志賀高原スキー場の左半分のエリアとなっている。例年通り1日で半分のエリアを滑ったので16時には宿舎に帰ってくる。それにしても寒い1日だった。青空がうらめしい。
宿舎に戻ると一風呂浴びて宴会に突入する。先ほどまでの真っ白な世界からユッタリの世界へと戻り極楽極楽。単純である。
吹雪の中の山口と吉原・寺子屋山頂
3日目、2月4日も天候は期待を裏切り、昨日よりも厳しい状況に見舞われる。予定してあった横手山スキー場・渋峠スキー場への遠征を中止し昨日と同様に焼額山スキー場から寺子屋スキー場へ足を伸ばす。志賀高原では寺子屋山は横手山に次ぐ2番目の2125mの標高があり、それだけ気温は低下している。私たちが山頂に行った時、スキー客は私たちだけで周りは全く人がいない。こんな気象条件に寺子屋山頂までやってくるほうがおかしいのかもしれない。とにかく風が強く吹雪の中で周りもよく見えない。このホームページに使っている2枚の写真はそのときに撮影した寺子屋山頂でのスナップである。
4日目、2月5日も地吹雪が舞う荒天である。早々と帰り支度を済ませ9時に宿舎を去って「ぽんぽこの湯」に向かう。
「ぽんぽこの湯」は志賀高原の入り口にある中野市が間山温泉郷に10年前に作った公共保養温泉施設で500円の安さで入浴休憩が出来る。毎年、志賀高原スキーの帰りに一風呂浴びて昼食を食べながら飲んでくつろぐ場所である。建て前上は酒やツマミの持込みはだめなのだろうが、どのテーブルでも地元のお年寄りが持ち寄りのおかずで風呂上りのひとときをのんびりとくつろいでいる。
「ぽんぽこの湯」でノンビリしたあとは酒屋に寄り「良寛」などの信州の美味い地酒を求め、更に土産物センター「駅の道」でキノコをはじめとする各種のお土産を買って家路へと向かった。
今回のツアーは天候に恵まれなかったが仕方のないことである。私は現在56歳であるがこのようなツアーをあと何年続けることが出来るか分からないが体力を持ち続けながらツアーに参加していきたいと思っている。