幕張中学校合唱コンクール『翔龍祭』を聴く
1年生課題曲『夢の世界を』の全体合唱
10月4日、千葉市民会館大ホールにおいて幕張中学校合唱コンクール『翔龍祭』が開かれたので出かけました。今年度も幕張中学校の評議員を頼まれた関係で各種学校行事のたびに案内状が届きます。市民会館に到着し大ホール入り口の受付に行くと石川教頭先生がおり、ホールの席まで案内してくれました。来賓席は20席ほど赤色テープで囲ってありました。確かに私は来賓に違いないのですが、その席に着くことは遠慮し、保護者席に座りコンクールが始まるのを待ちました。
当日は総武線事故のため電車が遅れており、開会式は5分遅れのスタートでした。実行委員長の三浦さんは「この合唱コンクールを開くために多くの方々が準備をしてくれたことに対して感謝の心で歌ってほしい。本番1回限りなので後悔しないように、特に3年生は最後の行事なので心を込めて歌いましょう」と挨拶しました。
毎回合唱コンクールを聴いて感じるのは女生徒がリーダーシップを取っているということです。特に今年は指揮者、伴奏者も殆ど女生徒でした。私は時間の都合上午前中の1年生、2年生の部を聴いたのですが、1年生は16人登場した指揮者、伴奏者は全て女生徒であり、2年生は登場した16人中で女生徒が13人、男生徒は3人という比率でした。
各クラスの合唱を聴き、審査をするのは今年3月まで幕張中学校校長を務めていて、定年退職後は千葉市教育委員会で後輩を指導している清水幸子先生でした。清水先生は音楽部門では千葉市のリーダーであっただけに適切な講評をされると思いました。
2年生課題曲『HEIWAの鐘』の全体合唱
コンクールでは各学年ともに課題曲と自由曲の2曲を歌います。今年の1年生の課題曲は「夢の世界を」、2年生の課題曲は「HEIWAの鐘」、3年生の課題曲は「いざたて戦人よ」というものでした。各学年の全員合唱が終わるとクラスごとの合唱に移ります。クラス代表が、クラス内で発表する自由曲が決まった後にコンクールまでどのような状態で練習を重ね今日の日を迎えたのかのプロセスを紹介する場面が毎回興味のわくところです。合唱に興味がなくバラバラだったクラスであってもコンクールが近づくにつれて目標に向けて一致団結していく過程が述べられ絶対に学年優勝をする、という決意が語られます。
私が聞いていて感じたことは相対的に1年生よりも2年生のほうが声が良く出ており、まとまっている印象がありました。2年生は1年前にコンクールを体験している経験の差かなと思われました。私は午後の部は聴かなかったので、大木校長先生と清水前校長先生の評価がどうだったのかは分かりませんが、1年生の部では1年3組の「COSMOS」、2年生の部では2年2組の「手紙」が良かったように感じられました。
生徒たちのコーラスを聴きに市民会館を訪れた保護者の数は約200名くらいだと思いました。また、会場には録画記録専門業者が入り、合唱コンクールの開会式から閉会式までの全てを撮影し、DVDに焼き付けたものを予約販売する形になっていました。随分進化したものだと感じました。