連日、マイナス15℃の志賀高原スキー場
一ノ瀬スキー場
2月6日、東京は成人の日に続いて今年2度目の大雪注意報が発せられていたが志賀高原スキー場に出かけた。幕張の自宅を朝の6時前に出た時は小雨が降っていた。電車は大雪注意報を心配するサラリーマンで混んでいた。待ち合わせの八王子に到着すると大きなボタン雪が降り続いていた。
その後も雪は降り続き上信越高速道の横川SAで休憩時も3cmほどの積雪だった。しかし峠を越え長野県側に入ると雪は小降りとなった。志賀高原道路に入ると道は凍っていたのでドライバーは慎重に運転した。宿泊予約がしてある高天原温泉ホリディプラザホテルに到着したのは12時半だった。すぐに部屋に入れたので一休憩後にスキーウェアに着替えゲレンデに飛び出した。2月上旬の季節は例年、高校生や中学生のスキー教室が行われており、インベーダーゲームの如く同じ形のスキーウェアがうじゃうじゃゲレンデで動いていた。リフト券売り場でシニア3日券を求めると9900円だった。
雪は降り続き視界は不良だった。その中で焼額山方面に向かう。昨日は好天だったとのことで雪が融けた上に新雪が積もっており、凄いアイスバーンだ。滑りづらい。転ばぬように注意しながらの滑降が続く。焼額山ゲレンデは風が強く2基あるゴンドラのうち第1ゴンドラは運転中止だった。第1ゴンドラの方がコースも長く起伏に富んでいるのだが、仕方ないので第2ゴンドラ下を3本滑って高天原ゲレンデに戻ってきた。初日の足ならしとしては3時間で十分だった。温泉が気持ちいい。
2日目
8時58分のバスで硯川に向かう。横手山の樹氷を見るためと山頂ヒュッテの樺太犬に会うためだ。横手山山頂へ3基のリフトを乗り継ぐ。気温が下がっていることを肌身に感じる。山頂に近づくにつれて樹氷が現れてきたが今年のモンスターは小さめだった。山頂に吹く風は流石に冷たい。肌を刺すようだ。ヒュッテに入る前に渋峠ゲレンデで滑る。ゲレンデ斜度がなるいので気持ちよく滑ることができる。なかなか良い調子だ。3本滑って横手山頂ヒュッテで食事。2匹の樺太犬が迎えてくれる。声も出さず目だけがキョロキョロ動いていた。カレーライス\850と生ビール中ジョッキ\700を頼む。美味い。
横手山山頂から新雪の中を転がりながら降りてきて熊の湯ゲレンデに移ると、そこは高校生たちで一杯だった。スキーインストラクターひとり当たり10人ほどの生徒に教えている。前のほうの生徒に教えている声は後ろのほうの生徒には伝わらないのではないだろうかと思う。リフトに乗っていると舞い降りてきた雪が黒の手袋の上に着地すると6角形の可愛らしい雪の結晶を見ることができる。結晶は2mm程の大きさなのだがすぐには消滅せずに手袋の上で美しい姿を見させてくれる。太陽が出てくると光線の加減で舞って降りる小雪がキラキラ光りダイヤモンドダストが現れた。本当に美しい光景だ。
帰りは蓮池でバスを下車し、リフトを乗り継ぎジャイアントゲレンデで滑る。かつて足の靭帯を負傷した思い出のゲレンデだ。以前のようにこぶこぶはなくなったものの急斜面は相変わらずだ。2本目に右足を引っかけて大転倒。10mほどスキー板と身体が離れたて落下した。いやはやなんとも。油断をすると危ない。ティータイムはゲレンデ下のホテルで紅茶とチーズケーキを頼んだ、チーズケーキがまったりしていて美味かった。昨シーズンもケーキセットを頼んだことを思い出した。喫茶コーナーのおばさんにケーキはホテルの自作なのか問合わせたところ、ケーキは東京から運んで来ている、と言っていた。
天候が良いのでホテルに帰る途中で急遽寺子屋ゲレンデに向かう。ここも標高が高いためにモンスターが登場する。時間的な関係もあるのだろうが、私たちが滑っていたのは15時半ころだったのでゲレンデで滑る人はまばらだ。リフト運行の最終時間は16時なので運転休止になる前に林間コースを通って高天原ゲレンデに戻ってきた。今日も一日よく滑った。ホテルには埼玉県の西武学園の生徒たちがスキー教室に来ており風呂に向かうと芋を洗う如く大賑わいだ。実に賑やかだ。風呂上がりに若い先生に出会うとが「騒がしくなかったですか?」と質問してくるが、「子ども達は挨拶もしっかりとしており大丈夫ですよ」と答えた。先生も200人を超える生徒を引率してきており大変だと思う。
3日目
今朝も電光掲示板に表示されている気温はマイナス15℃だ。冷え込んでいるのが頬の感覚でわかる。8時30分の始発リフトを乗り継いで奥志賀スキー場に向かう。焼額山ゴンドラは第1も第2も運転していた。第2の下を滑ったあと、第1に移動し気持ちよく滑っているうちにお昼時間になったため『ラーメン獅子』に入って紅塩ラーメンと生ビール中ジョッキを頼む。紅塩ラーメンとは塩の材料がアンデスで採れた赤い色をした岩塩からきた名前だという。モヤシとネギがしゃきっとしていて美味かった。生ビールが美味いのはいつもの通りだ。しかし昔に比べると昼食時に飲むビールの量も随分少なくなった。以前はビール瓶が林立していた時もあった。飲んだあとの酔っ払い状態で滑るのだから怪我をするのは当たり前だった。
午後になっても気温は上がらなかった。リフトに乗っていると寒すぎるので奥志賀に行くのは中止し焼額山ゴンドラ下を引き続き滑ることにした。3時のティータイムに紅茶を飲んだあとホテルに戻ることにしたが雪は益々強く降り続いていた。10m先が見えないほどだった。3日間十分に滑った。筋肉痛はまだ出ていないが明日以降に出てくるのだろう。