絶好調の志賀高原スキー

 

横手山ゲレンデ

 

 2012年のミーハースキーヤーズクラブのスキーツアーは今年も長野県の志賀高原だった。期間は2月22日〜25日で3泊4日の行程で天候にも恵まれ絶好調のツアーだった。

 

 今回のツアー参加者は5人。最年長は73才の白い顎鬚が似合うコサック佐藤。リーダーのポパイ吉原。喜怒哀楽を出さない沈着冷静なゴンベー。最近、マラソンボランティアや小中学校のインターネット接続ボランティアに参加しているヤマピー。それにエイトマンの私。いつものメンバーである。ミーハースキーヤーズクラブのスキーツアーへの参加者も、サラリーマンの宿命とも言われる転勤、あるいは家庭事情、闘病、など様々な要因で昔に比べると減少してきているが、参加したメンバーは元気にゲレンデを滑りまくった。

 

 私は1月末に今回とは別のグループの尾瀬岩鞍スキーツアーに参加したおり、民宿の食堂で出会った年配者グループには驚嘆した。参加していた11人は全員70歳以上で最高年齢者が83歳。その人たちは四つ葉マークのマイカーに分乗し、志賀高原をスタートに尾瀬岩鞍、安比高原、蔵王温泉の3泊4日連続ツアーを行なっている最中だと聞かされた。イヤハヤナントモ実に元気だ。食事時には若干耳が遠いのか、大声で会話をしながら大飯を食っているのに出くわすと、年配者グループの「夏は登山、冬はスキー」という目的を持って生きていくことの重要性を示唆している。年配者の方々がスキーツアーを終えて家庭に帰っても元気で生活している姿が目に浮かぶ。そこには戸籍年齢を乗り越えた精神年齢と肉体年齢の重要さが表されている、と思った。

 

日本は急速な高齢化社会に突入している真っ最中だが、頻繁に病院にかかったり寝たきりになったりしていたのでは歳を重ねる意味がない。1年は1日1日の積み重ねだが、年間計画、月間計画、週間計画の上に日にちごとの計画を立て充実した日々の連続を積み重なることによって、結果としてその人の人生というものが実り豊かなものになっていくのだろうと思う。

 

横手山山頂

 

私はサラリーマン生活を終えたあと、目的もなく、只日々を過ごしていたのでは勿体ないと考える。私たちは世界にも稀な四季折々の自然豊かな日本列島という地域に生活している。このことは外国に出てみるとよくわかる。延々と続く広大な砂漠であったり、茶色の濁流であったり、四季のない熱帯であったり、いつも冷たい風が吹く土地であったり、等々、日本列島が実に自然豊かなところなのかということを実感できる。私は年金生活に入った後は、その自然豊かな日本列島の利点を活かした生活パターンを自ら創り出していくことが必要だと思っている。元気な身体、仲の良い家族、地域との連帯、自然と繋がる趣味、これらが複合的に交じり合って心に張りのある1日1日の生活を作り上げていくのだと思う。

 

私は昨年3月に永年勤めたNTTを退社した。その後、夏には25日間のパキスタン・バルトロ氷河トレッキングに出かけた。毎年行なっている夏山登山も鳳凰三山縦走も計画を立て山仲間と一緒に楽しんだ。冬シーズンには6回スキーに出かける計画を立て今回の志賀高原ツアーは5回目である。残りは、3月初旬に再度、北海道帯広の糠平温泉郷に出かけ、湯治とスキーを楽しんでくる予定で旅行会社への手続きを終え出発を待つだけだ。私も尾瀬岩鞍の民宿で出会った年配者のように70歳代でも80歳代でも元気に行動していきたいと思う。そのために心身ともに健康でいることが一番重要であると思う。

 

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