気持ちよく走れた侍マラソン

 

安中の街を走り抜ける

 

 5月12日、第2日曜日は母の日である。毎年この日に群馬県安中市で「安政遠足・侍マラソン大会」が開催される。今年も関所・坂本宿コース20.15kmに出場し2時間24分47秒で完走した。雨ならば走らないことにしていたが、前日の雨模様から一転して朝から抜けるような雲ひとつない晴天であった。今年のエントリー者数は、峠コース28.97kmに542名、関所・坂本宿コース20.15kmに1276名であり、私のゼッケン番号は1041番であった。

 

 前日の土曜日、幕張町北四丁目自治会の役員をしている関係で自治会の定期総会に出席後、雨の中を群馬の生家に帰省し2時間の前夜祭で快く酔った。翌日の目覚めは二日酔いもなくスッキリ。6時40分に自宅を車で出発し、安中文化センターで受付を済ませ8時のスタートを待つ。侍マラソンは仮装姿が売り物のマラソン大会なので毎年各自が創意工夫した姿で実に賑やかな大会となっている。例年、NHK大河ドラマの主人公の仮装が目につくが、今年は安中市出身の新島襄の妻であった新島八重が主人公であるため「八重の桜」関係が目立った。参加賞のTシャツのマークも桃色で桜吹雪がデザインされていた。私の仮装姿は毎年素浪人スタイルだ。侍マラソンは人気の高いマラソン大会のため今年は2月4日の申込み開始から4日後の7日には定員数に達して締め切ったとのことだった。私の場合は生家で暮らす弟が申込初日に手続きを済ませてくれた。

 

 今回は当初、甥の一騎、弟の久芳と私の3人で走る予定でいたが、一騎が申し込みをした時は既に定員に達しており、弟の久芳はエントリーしたものの日曜当日の朝、心臓が痛む症状が出たとのことで急遽出場を取り止め、結局は私一人で走ることになった。私は大会に向けて2ヶ月前から2日〜3日おきに5kmのジョギングを続けていたが、最長は7kmを走ったのみでマラソン大会当日を迎えた。距離は20.15kmだが、ゆっくり走れば完走できるだろうと思い完走目標時間を2時間30分〜3時間に設定した。

 8時にスタートし、原市小学校前、琵琶の窪、下町交差点、碓氷の関所跡などの要所要所で走行状況を応援者にメール送信しながらゴールを目指した。10km地点の通過タイムは1時間5分、ゴールまで残り2kmの碓氷関所跡では2時間5分で通過し、峠の湯のゴールに飛び込んだタイムは2時間24分47秒だった。完走目標時間よりも速いタイムだった。当日は気温17.6℃、湿度56.0%で走るのには高めだったが、カツラの中に氷を入れながら走ったので氷が溶けて流れる水が水冷効果を発揮し比較的快調に走れた。

 

 坂本宿では小中学校時の幼友達のみどりちゃんが毎年給水ボランティアを行っている。今年は中学生の孫娘と一緒に給水を行っており、お互いが健康であることが確認できた。走り終わったゴール終了後に侍の仮装で出場したことに対して舎人賞を頂いた。中身は落雁菓子だった。また、ゴール地点に建っている峠の湯に入ろうとすると「岩井さ〜ん」と呼びかける声が聞こえたので後ろを振り返ると、NTT時代の後輩であった斉藤がニコニコ顔でやってきた。エントリーはしたものの練習中に膝を壊してしまい走れない状態になっているとのことで応援を兼ねて参加賞の弁当を受け取りに来て、岩井さんのゴールも見届けたとのこと。斉藤とは久しぶりの再会で肌艶は健康そうだったが若干体重が多いように感じた。

 

 温泉入浴後、ビールで乾いた喉を湿らせたあと、芝生にブルーシートを拡げ昼食の用意をしながら待っていた家族と合流し完走祝いを兼ねての宴会となった。緑に映える裏妙義の山々を眺めながら頬をなでていく5月の風が快かった。来年の侍マラソンは第40回記念大会となるが今回のようなペースで走ろうと思う。

 

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