れ・よ・・

2007年・侍マラソン20km

スタート前は余裕の1088番だったが・・・


 今回の20kmは今までの侍マラソンの中で一番きつかったレースでした。
侍マラソンは毎年5月の第2日曜日の母の日に設定されています。ですからお袋さんの元気な顔に会うために毎年のレースに出場しています。今回はレースを控えて3月下旬から準備に入りました。10kmを週末の休みを利用して4回ほど走る計画を立てたのですが、走り始めると両膝の上の筋肉が引きつり、その痛みで思うように走れず10kmの予定を半分の5kmに変更する状態でした。20年来、今まで無かった症状です。それに加えて右足親指が痺れる状況も今まで感じたことのない身体の異変です。とまどいました。

 そのような事前の練習不足と酒の飲みすぎの不摂生の結果が出たため、レースがスタートすると同時に調子の悪さは流れる汗の量となって現れてきました。早朝は冷え込んだために長袖を着てから着物を羽織ったのですが、レースが開始される8時には太陽が顔を覗かせ気温も上昇し、素肌の着流しスタイルに変更したにもかかわらず汗の量は半端な量ではありませんでした。コース脇にボランティアで差し出してくれる、水・レモン・バナナ・飴・梅干・等をいただきながらゴールを目指す走りとなりました。曇り空で気温は高めでしたので、とにかく水分だけは十分補給しながら20kmを走ろうと考えました。

 我ながら全く情けない状態でのレース展開です。いつ両膝の痛みが酷くなるか判らないので騙し騙し走っている状況となりました。走る前からコンディションは最悪なことが判っていましたので20kmの完走目標時間を2時間30分に設定しました。10km地点を通過したのは走り始めて59分経過したときでした。残りの10kmを1時間30分で走ればいい計算になります。

 11km地点で家族からポカリスエット給水をもらい再びゴールを目指して走り出しました。15km地点を1時間35分経過で通過しゴールの20kmに到着したのはスタートしてから2時間16分後でした。昨年よりも16分遅れての到着でしたが、今回目標に設定した2時間30分以内での完走となりました。ゴール地点には高校時代の友達の大滝がカメラを構えて待っていました。撮れた写真はインターネットで送ってやるよとのことです。毎年、大滝は応援に来てくれます。ゴール手前の坂元宿の入口では小中学校同級生の‘みどりちゃん’から給水とチョコレートと飴玉をもらいました。‘みどりちゃん’も毎年応援に出てくれます。1年に1度同級生の元気な顔に出会えるのも侍マラソンに参加する楽しみの一つです。

まだまだ元気


 ゴール前は足取りも重く足は痺れヨタヨタ歩くような走り方。着流しの着物は汗を吸いとても重く感じられましたが、今年は侍の姿で走った完走者にはゴール後、落雁菓子のプレゼントが待っていました。昔は「みじんこ」と言っていたお祝い菓子です。突然のプレゼントでしたから嬉しいものです。例年通りモロキュウのサービスもありました。喉が渇いていたのと腹が空いていたのとで10本は食べたと思います。美味かったです。

 応援の家族と合流し私と甥の一騎は「峠の湯」に直行しました。500円を払い、露天風呂でノンビリ手足を伸ばし緑に染まった山々を眺めながらゆったり湯に浸かっていると、きつかった20kmのレース過程が頭をよぎります。そのレースを思い起こしながら今回はギブアップしないで良く走ったと自分を褒めてやりたい気分でした。本当に身体はよれよれでした。

 

湯上りに枝豆をツマミにして喉越しの生ビールが最高だったのは言うまでもありません。最高でした。また来年元気なお袋の顔に会うついでに20kmを走ろうと思いました。

 

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