さくら山で、まどろむ
青葉の森公園の「さくら山」
朝起きると空は雲ひとつない快晴だった。
出かけよう、青葉の森公園へ。
というわけで電車に乗って出かけた。
京成線の千葉寺で下車。
青葉の森公園に着く前に、千葉市内で最も古いお寺である「千葉寺」に寄ることにした。
仁王門の阿吽の2像は赤銅色に塗られ、目は爛々と光を放っていた。
千葉寺境内の大銀杏
仁王門をくぐり境内に入ると、奈良時代の和同2年(709年)に僧行基が植えたと伝えられている樹高30mの銀杏が聳えたっていた。金色の字で天然記念物と書いた石柱が根元に立っている。この銀杏は、今は倒れてしまった鎌倉八幡宮の銀杏よりも大きな樹で、梢からは柔らかな若葉が芽生えだし、生命力にあふれていた。樹のわきのベンチで高齢のご婦人ふたりが話し込んでいた。根元に文政6年に小林一茶が詠んだ「千葉寺や 隅に子どもも むり笑ひ」という句が書かれていた。
青葉の森公園の西口を入ると彫刻の広場だ。入口中央に立っている小寺真知子さんの「三つの時代」は、若い女性3人が躍動している像で、見るたびにバランスの良さを感じる。
西洋庭園には舟越保武さんの「春」が立っており、とても品のある清楚な女性像だ。舟越さんの作品は日本全国で観ることが出き、私も長崎市の「日本26聖人殉教記念像」、秋田県田沢湖の「たつ子像」、釧路市幣舞橋の「道東の四季ー春ー」、箱根彫刻の森美術館の「道東の春」などを観たことがある。
小寺真知子さんの「三つの時代」 舟越保武さんの「春」
彫刻の数々を観た後に「さくら山」に向かった。途中では家族連れや学生たちが春の陽を浴びて歓声を上げていた。私は、ほろ酔い気分だったので桜の下に寝転がってまどろんだ。頭上には重たいほどに八重桜がたわわに花をつけ、見上げる空は真っ青に輝いていた。
こういう生活も楽しいものだ。(^^♪