置き餌がなくてもルリビタキはやってきた

 

岩の上にいる鳥

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現れたルリビタキのメス

 

2月22日 水曜日 快晴

真冬並みの寒波が日本列島にやってきて、日本海側と北海道に大雪を降らせていた。幕張でも気温が低く、昨日はものすごい風が吹き荒れていた。今日は空気が冷たいが、快晴で風もなかったので、花島公園までバードウォッチングに出かけた。目的は花島公園にやってきているルリビタキのなかに若いオスが混じっているのではないか?というのを確かめるためだった。花島公園の撮影ポイントに着いたのは10時30分だった。

 

草の上にいる鳥

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水を飲むヒヨドリ

 

ワーム(虫)で野鳥を呼び寄せている3人のバードウォッチャーが11時に帰っていった。「虫を付けないと鳥は来ないのですか?」と尋ねたところ、「来ないよ」という返事だった。しかし、私は虫を与えられることに慣れてしまった野鳥は、パブロフの犬の条件反射実験ではないが、虫が置かれていなくても来るのではないか、と推理した。そのため3人が去ったあと、私ひとりが残って野鳥がやってくるの待った。

 

木の枝に止まっている鳥

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寄せ餌にシジュウカラがやってきた

 

マンサクの木にシジュウカラが2羽やってきた。枝をつついて餌を探しているようだった。静かな林の中からキジバトが餌を探しながら枯葉の上を歩いている音が聞こえてきた。ヒヨドリの鋭い鳴き声やキョキョというシロハラの短い鳴き声も届いてきた。

 

木の枝に止まっている鳥

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寄せ餌にメジロがやってきた

 

シジュウカラの次にメジロがマンサクの花にやってきた。シジュウカラが留まっていた場所と同じ所にメジロも留まり、枝をつついているようなので、おかしいと思って近づいて確認してみると、ペットボトルのキャップが枝にくくりつけられ、そのキャップの中に餌が入れてあった。この餌につられてシジュウカラやメジロはやってきていたのである。

 

木の枝に止まっている鳥

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藪からルリビタキのメスが現れた

 

ひとりになってから待つこと55分。私の推理は当たった。オリーブ色のルリビタキが藪から急に飛び降り、1秒もしないうちに藪に戻ってしまった。カメラを向ける機会もなく、瞬間的に飛び去ってしまったのだ。しかし、一旦藪の中に消えたルリビタキは、5分としないうちに再び現れ、左へ左へと移動していった。地上にワームは置かれていなかったが、ルリビタキはやってきたのだった。

 

木の枝に止まっている鳥

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推理は当たって現れたルリビタキ

 

野鳥の習性として、一旦餌に誘き寄せられると、その餌がなくても再び現れるのだ。11時に帰っていった人たちは、以前も寄せ餌をしていた人たちで、30分間隔ぐらいでワームを与えていたので、ワームを与えなくても30分間隔くらいで野鳥はやってくるだろう、という私の推理は当たったのである。

 

木の枝に止まっている鳥

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メジロはシジュウカラに追いやられた

 

メジロとシジュウカラは度々現れていた。メジロが餌を食べているところにシジュウカラがやってくると、シジュウカラは威嚇するようなジュクジュク声を出し、メジロを追い払った。シジュウカラの方がメジロよりも強かったのである。シジュウカラは数種類の鳴き声で会話をすることができる。シジュウカラ以外の野鳥も、猛禽類やヘビなどの天敵に対するシジュウカラの警戒音などを理解しており、そのような鳴き声を聞くと一斉に退避することが知られている。

 

木の枝に止まっている鳥

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ウメの花にムクドリがやってきた

 

ルリビタキは撮影できたので、ウメの花にやってくる野鳥を撮ろうと思い、梅林のほうに移った。13時に梅林にやってくると2羽のムクドリがウメの木に留まっていた。6本あるウメの木のなかで、花を咲かせているのは4本あり、2本は咲き出したばかりであり、1本が三分咲き、もう1本がほぼ満開の状態だった。ウメの香りがかすかに感じられるなかで、しばらくムクドリを見ていると2羽のムクドリは地上に降りた。そこに新たに2羽のムクドリがやってきて、落ちている草の実を探して食べていた。1時間30分待ったが、ムクドリ以外はやってこなかったので撮影を切り上げた。

 

木の枝に止まっている鳥

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撮影できたのはルリビタキのメスだった

 

昨年2月24日にロシアがウクライナに侵攻した。そのニュースを花島公園でウメの花にやってくる野鳥を撮影しながら聞いた。ちょうど子どもたちが保育士に連れられて公園にやってきたので、その子どもたちを見ながらウクライナの子どもたちはどのような気持ちでいるのだろうか、とホームページに載せた。それから1年たつがウクライナへのロシアの侵攻は続き、毎日死者は増え続け、他国への避難民が多数出ている。プーチンは自らの考えを正当化しているが、やり方は全くひどいものだ。

 

木の枝に止まっている鳥

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今日撮影できたのはルリビタキのメスだった

 

今日撮影できたのはルリビタキのメスだった。再び花島公園に行き、何回か撮影するうちに、ルリビタキの若いオスの写真が撮れればいいと思う。

 

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