クマゲラのオスが巣穴から飛び出した
クマゲラのオスが巣穴から飛び出した
5月9日(3日目) 金曜日 曇り
午前中は歴史の森までの野鳥観察。12時から利尻富士温泉に入り、14時から17時まで3時間のクマゲラ観察の予定を立てて宿を8時に出た。
喉が赤いノゴマがあちこちで歌っていた
自転車専用道路を歩いて歴史の森へ向かった。喉が赤いノゴマがあちこちで歌っていた。自分の縄張り内で歌うのだが、100mと離れていないところでお互い競い合っている場合もあった。天気予報は曇りと出ていたが、利尻富士はすっきりとした三角形で登場しており、青空も薄く見えていた。ダウンを着ているが暑くなりそうな予感がした。
宿と夕陽ヶ丘展望台を撮っていたらJALが飛んできた
泊まっている『ぐりーんひるinn』は、夕陽ヶ丘展望台のすぐそばに建っている。宿と夕陽ヶ丘展望台と原野の風景を撮っていたところ、札幌から飛んできたJAL便が利尻空港に着陸するところだった。
ヤナギの花穂も巨大である
蕗の薹もヤナギの花穂も巨大である。内地の5倍から10倍くらいの大きさがあるのではなかろうか。そういえば北海道の巨大なフキの葉の下で暮らすコロポックルという小人のアイヌ伝説を思い出した。今晩の酒のつまみにするために、蕗の薹を5本採った。蕗の薹は宿に戻ってから湯がき、刻んだあとにそばつゆの素を振りかけ、なじませてから食べた。実に新鮮で苦味走って美味かった。
アカゲラが虫を探していた
9時30分に歴史の森に着いた。森のなかをしばらく散策した。キョキョキョと鋭い鳴き声のアカゲラが飛んできた。美しい鳥だと思う。枝の皮を剥いでなかに潜む虫を探していた。こちらのサクラは咲き出したばかりだ。歴史の森のなかを散策中に、今日は曇り空でクマゲラの巣穴への日光の差し具合は関係ないことに気づいたので、予定を変更してクマゲラ観察に向かうことにした。
巣穴からクマゲラのオスが顔を出した
10時10分に観察テントに着いた。これから何分後に交代が来るのだろうか。推測だが、交代時間を2時間と仮定すると、おおよそ今日の交代は6時オス→メス、8時メス→オス、10時オス→メスと3回が終わっているのではなかろうか。次は12時ころにオスが穴に入るのだろうと想っていると、以外にも巣穴から顔を出したのはオスだった。まだ2回交代しただけだったのである。
オスが巣穴から外に出てきた
11時10分に昨日とは逆方向から道路清掃車が大きな音をたててやってくると、巣穴からオスが頭を出して音源を確認していた。更に10分後に道路清掃車の音が気になるのだろうか、オスが何度か巣穴から身を乗り出したあと穴の外に出てきた。頭の赤いベレー帽がよく目立った。道路清掃車が何往復もするので、音が気になっていたようだ。確認すると再び穴の中に潜り込んだ。
オスが巣穴から飛び出した
私が観察テントに着いてから2時間30分ほど経った12時35分にオスが巣穴から飛び出した。そのあと1分と経たずにメスが巣穴に潜り込んだ。卵を冷やさないために親鳥は大変なのだ。オスが飛び出すのは撮影できたが、メスが穴に潜り込むのは撮影できなかった。私の観察テントはササ藪と同化しており、クマゲラのペアにとって全く無視できる存在となっていた。
オスが巣穴から飛び出した
これから2時間後か3時間後にオスとメスの交代があるだろうが、気温が11度と冷えているので、今回はオスが幹に止まるところや、オスが巣から飛び出すところが撮影できたので、12時40分で観察は終えることにした。のんびり温泉に入って温まろう。
利尻富士温泉は気持ちよかった
町営の利尻富士温泉に着いた。昨年は毎日入っていた温泉だが、今年は初めての入浴だった。入浴料500円を払い、200円でタオルを買った。平日のせいか浴室内は空いていた。気持ちのいい露天風呂に浸かった。宿に温水シャワーはあるのだが、風呂がないので広々とした温泉は気持ちがいい。一昨日、昨日と忙しくて風呂に入れなかったので、3日ぶりのお風呂は極楽気分だった。湯上がりにアルコール5%のフルーツサワーを飲んだ。
今日の夕ご飯(5月9日)
今日の夕ご飯は、仕出し屋の幕の内弁当にハンバーグ、焼売、冷奴、ホッキガイ入り海鮮サラダ、焼き餃子、蕗の薹のお浸しと味玉子は手作り、500mlのビールが3本、地酒のまる田だった。今日はクマゲラのオスの飛ぶ姿が撮れたのでお祝いだった。