PTA活動は決してボランティアではありません

 

                                 PTA会長 岩井 淑

 

 PTA会長の岩井です。          

今年も残り1ヶ月になりました。先月、PTAバザーが終わり今年度も2/3を終えようとしています。PTAとして来年度の役員を選出する時期となりました。そこでPTA役員について考えてみようと思います。

 PTA役員についてよく言われることのひとつに「役員はボランティアである」という点ですが、私はPTA役員は決してボランティアではないと思います。なぜかといいますと、ボランティアというのは自分に利害関係がないところで自らの意思により行う自発的行動だからです。例えば私は15年間ほど聴覚障害者、自閉症児者、肢体障害者、脳性麻痺者、精神発達遅滞者、等のいわゆる障害者にたいしてのボランティア活動を行ったことがあります。その活動は私の家族に障害者がいるわけでもなく金銭的な見返りを期待したわけでもありません。私は障害者にとって第3者であり「国際障害者年」を契機とした全くの自発的行動でした。
 PTA活動は全く異なります。PTA活動のように自分の子どもが通っている学校で先生とともに子どもたちの環境をより良くしていく活動は保護者にとっては第3者ではなく当事者そのものです。ボランティア活動では決してないという意味がそこにあります。
 PTAの役員決めになると結婚して一旦家庭に入っていたお母さんたちも子どもたちが中学生の年齢層になるとフルタイムで働くようになり、また学校5日制も重なりPTAの会議が平日に行われるような状況になるとPTA役員選出にもなかなか難しい面はありますが、PTA活動というのは子どもたちの環境をよりよくしていく活動であることを理解して欲しいと思います。

                                  2003年11月

 

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