万引きは犯罪です

子どもの躾は親の責任です

 

                            PTA会長 岩井 淑

 

 PTA会長の岩井です。

先月(6/4)に開かれた2年生の学年理事会の中での話が私のところに届きました。

 

2年生の間でゲーム感覚で万引きが流行り盗った缶ペンケースやシャーペンが配られる!! 先生方もご存知でしたが、お店から学校に連絡は入らないそうです。 先生は親たちに子どもの持ち物を見て欲しい、と言っていました。

 

モラルハザードが叫ばれて久しくなりますが、いわゆる非行と言われる諸現象の根源を辿っていくと私は全て親の責任に行きつくと思います。子育ての全責任は親にあります。

子どもたちが非行に走ったりすると親は言います。

「世間が悪い」「友達が悪い」「環境が悪い」「学校が悪い」「先生がキチンと注意してくれない」等々・・

 

 冗談じゃあない! 悪いのは全て親です。子どもは育てたように育つのです。親の責任を曖昧にしてはいけないと思います。

無関心に放っておかれた子どもは対人関係が無関心な子どもに育ちます。

金銭関係がルーズに育てられた子どもはやはり金銭関係がルーズになります。

子どもが悪いことをしたときに親が真剣に怒らなければ子どもには通じませんし、また同じことを繰り返すでしょう。

 

 私は4月のPTA総会の時、5月の拡大理事会の時も話しましたが、人間は教育と環境によって成長していきますが、その教育と環境を構成している「家庭」「学校」「地域」のトライアングルを「子どもたちにとってよりよいものにしていく」という視点でお互いが協力していくものと考えています。その場合、子どもにとっての最大の教育者はなんといっても親なのです。ここのところが重要なのです。

 

 私は親に子どもの勉強を見ろと言っているのではありません。親として子どもに伝える最も大切なものは、人間としてのモラルだと思います。人間としてやって良いことと悪いことを子どもの成長過程を共に過すことによって子ども自身に判断させる力をつけさせることです。それをひとことで言えば「躾」という言葉になると思います。

 

子どもたちは気楽に考えるかもしれませんが、万引きは犯罪であり人の道に外れています。

PTA会長として幕張中学校に在籍する子どもたちの親に訴えます。

家庭で子どもと話し合って欲しい。「君は万引きについてどう思うか」と。

そして、子どもを見守っていて欲しい。いつも話し合っていて欲しい。

 

                               2003年7月

 

戻る