ヤッホー ペルーへの旅

 

0922ララヤ峠4335m

ララヤ峠:標高4335m

 

 

お父さんと群馬の拓ちゃんと私の3人で9月17日から27日までの11日間南米のペルーへ出かけました。この旅行はお父さんの60歳の定年退職記念旅行でした。お母さんは保育所の仕事が忙しく最初から一緒に旅行には行けない、と言っていたし、大はボクシングの新人王戦を戦っていましたから無理でした。お父さんは1年前からペルー旅行を計画し、私が夏休み期間の藝大祭が終わった時期がベストと言うと、旅行時期を私のスケジュールに合わせてくれました。拓ちゃんは半年前から会社の社長に9月中旬の5連休の時にマチュピチュに11日間の旅行に出かけると言っていたのに、「この忙しいときに旅行に行くのか・・・」と最後まで嫌味を言われたとのことでした。

 今回の旅行はクラブツーリズムという会社が企画したもので、ペルーの首都リマ、インカの首都クスコ、天空の都市マチュピチュ、ナスカの地上絵の遊覧飛行、ティティカカ湖の葦船、リトルガラパゴスと呼ばれているバジェスタ島見学という観光地を回るツアーでした。旅行参加者が17人で添乗員の伊藤さんを含めて18人というグループでした。私は持病の小児喘息が心配でしたから旅行前に掛かりつけの病院にいって先生に相談すると、「あまり神経質にならなくても大丈夫ですよ。最近は体調のほうも良好ですから旅行を楽しんできてください」と励まされました。

 

モルモットの丸焼き

モルモットの丸焼き


 お父さんが高山病対策として「食べる酸素」「飲む酸素」の2種類を登山専門店から買ってきてくれました。これを朝昼晩に飲んだり食べたりしました。普通、酸素は肺から血液の中に取り込みますが胃から取り組む酸素なんて初めての体験でした。このおかげかもしれませんでしたが11日間の旅行期間中は一度も体調が崩れずに絶好調でした。
 一緒にツアーに参加した人の中では5人の方が体調を崩し、食事を吐いたり食べられないこともありましたが、私たち3人はお昼の食事時には必ずビールを飲み、夕食時にはビールとブランディやサワーを飲んでいました。出された食事も残すことなく美味しく食べることが出来ました。

イカ砂漠の夕日

イカ砂漠の夕日

 

 私は砂丘を見たことはありますが砂漠を見るのは初めてでした。ナスカの地上絵を見るためにリマからナスカに向かう途中のイカというところにあるオアシスで一泊しました。砂漠の名前はイカ砂漠です。オアシスの横を通って砂漠の中を歩き近くの丘に登って遠くを見渡すと見渡す限り砂が続いていました。当然のことに木は一本も生えておらず砂ばかりの世界です。私は指輪と時計を交互に砂の上に落とし風紋とのバランスで作品を考えていました。父さんもモデルとして登場してもらいました。丁度、太陽が沈む時で綺麗な夕陽が見えました。太陽が沈んでも照り返しがあり、砂漠の空はとても綺麗です。湿気がない乾いた空気なのであのような綺麗な夕焼けや残照を見ることが出来るのだろうと思いました。


 砂漠からホテルに戻るときに雑貨店でビールとジュースとお菓子を買いました。日本と比べるととても安い物価です。お父さんと拓ちゃんが戻ってしまってから店番の男の子としばらく話し、日本語で1〜10までの数の数え方を教えました。その青年は日本から来た若い女性に好意を持っていましたが彼女が日本に帰ってしまいとても寂しいと言っていました。

 

指輪を探す砂漠の民

指輪を探す沙漠の民


 インカコーラという黄色いジュースがあり、ペルーでは子どもだけでなく大人も飲みます。お父さんに言わせると「一時代前の屋台のジュース」と言ってあまり飲みませんでしたが、私は結構気に入ってしまい度々飲んでいました。
 ビールは日本のビールに比べると軽い感じでスッキリしていました。300mlの瓶ビールを毎回昼食時に飲むのが私たち3人のペースで、高山病を心配し標高があがると酒を飲むのを控えている人もいましたが、添乗員があきれるほど最初から最後までビールを飲み続けていたのは私たち3人だけで元気一杯でした。


 私が気に入ったのはナスカの地上絵を見るために乗った小型セスナ機でした。4人乗りのセスナ機の操縦席の隣の席に私が乗りました。最初はお父さんが乗ると言っていましたが、私が乗りたいというとお父さんは席を譲ってくれました。プロペラの回る振動が直に伝わってきました。滑走路から飛び立つときや着陸のときは自分の身体が機体と一体となっているように感じられました。4人乗りセスナ機は一番小さな飛行機なので飛行高度も一番下のコースを飛ぶので地上絵が大きく見えます。私は最初の「クジラ」の絵からしっかり見ることが出来ました。ハチドリ、サル、コンドル、宇宙人もカメラに撮ることが出来ました。

ナスカ空港22

ナスカ空港4人乗りセスナ機


 マチュピチュは、う〜ん、と唸ってしまう遺跡でした。マチュピチュ遺跡には2回行きました。1度目は遺跡内の観光で、2回目はインカ道トレッキングで太陽の門まで行ったからです。遺跡内には放し飼いのリャマが10頭くらい生活していて段々畑の草を食べていました。茶色いリャマ、黒いリャマ、白いリャマなどリャマにも色々な毛色がいました。リャマはおとなしい動物だという印象を受けました。今、私がアルバイト講師をしている美術専門学校の校長先生がマチュピチュのお土産として「石」を拾ってきて欲しいと頼まれていましたから、手ごろな四角い石を拾い、マチュピチュの石の証拠としてマチュピチュ遺跡を背景にして写真を撮りました。印象に残る安いお土産です。お父さんも小石をひとつ記念にポケットに入れていました。

 

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