君たちはどう生きるか
2004年4月6日
新入学のみなさん おめでとう。
保護者のみなさん お子さんの入学おめでとうございます。
PTA会長の岩井です。
PTAを代表してひとことお祝いの言葉を述べます。
新入学のみなさん、157人の仲間と共に義務教育最後の3年間を迎えました。幕張中学校はとてもいい学校です。
君たちは小学生のときと違って春休みを過ごしただけで「もう中学生になったのだから・・・」と言われるようになります。
この言葉は、自分のことは自分でして早く1人前になりなさいよ、という「じりつ」を期待するメッセージです。
「じりつ」には、1人前になるという「自立」と、自分を律するという「自律」の2つの意味があります。
君たちの「じりつ」に向けて先輩として2つのことをいいます。
一つ目は「挨拶がキチンとできる人間」になること。
二つ目は「相手の気持ちをおもいやることができる人間」になること。
このふたつです。
君たちの中学校、高等学校、大学、そして就職していく過程は人と人との関わりの中で成長していきます。この中で先ほど言った2つのことがとても重要になってきます。これは普段の生活の中で培われていくものです。
挨拶がキチンとできて相手の気持ちを思いやることができる人間に成長してください。
その一助となる1冊の本を紹介します。
本の名前は『君たちはどう生きるか』という吉野源三郎さんが70年前に書かれた岩波文庫の700円の本です。君たちのおじいさん、おばあさん、あるいは、お父さんやお母さんは読まれていると思います。私も読みました。
中学2年生の主人公である本田潤一君(コペル君)の周りで起こるさまざまな出来事の解決を通しての精神的な成長が書かれています。君たちがコペル君と一緒に「どう生きるか」を考え、君たちが「じりつ」していく過程の一助になればと思います。
さて保護者のみなさん、中学校時代の子どもたちは身体も心も日ごとに成長し親離れが進みます。ということは親の立場からは子離れの時期となります。子どもたちの自立・自律を見守り、子どもたちを信頼し、人生の先輩として子どもたちを支援していきましょう。
次に青少年健全育成委員会を初めとする地域のみなさんにお願いします。今年も幕張小学校、幕張東小学校、長作小学校の3校を中心として約157名の生徒が新入学しました。幕張中学校区は昔から人情の厚い地域です。子どもたちが悪さをしたら遠慮なく叱り、子どもたちの成長をこれまでどおり暖かく見守ってくださるようお願いします。
最後になりますが、幕張中学校の横山校長先生をはじめとした30人の先生のみなさん、子どもたちをよろしくお願いします。
新入生のみなさん、君たちの才能をぐんぐん伸ばし世の中に本当に役に立つ人間に成長してください。期待しています。
これでPTAを代表しての挨拶を終わります。