爆弾低気圧とホワイトアウト

 

吹雪の毛無山山頂

 

野沢温泉スキー場に出かけるのは15年ぶりくらいだろうか?
スキーツアーリーダーの吉原から、民宿『どぶろくの宿・金四郎屋』に予約連絡を入れました、と連絡が届いたのは昨年12月のことでした。今回のツアー仲間は6人。ロシア人:佐藤、エイトマン:岩井、ポパイ:吉原、ごんべぇ:萩原、二枚目:米山、アンパンマン:山口、のおなじみのメンバーです。

 山口は自宅の前橋から信越高速を通って2時間でスキー場に到着したとのこと。長野エリアのスキー場はどこでもそうですが、長野オリンピックで道路が整備されたためにアクセスがとてもよくなりました。私たちの2台の車は八王子駅前で待ち合わせ、中央高速が雪のためで渋滞している情報があったので、圏央道から関越高速に出て、藤岡分岐から信越高速に乗り入れ、中野で降りるルートを選択しました。初めて圏央道に乗ったのですが、八王子方面から関越高速に出るのに凄く便利だと実感しました。

 野沢温泉の民宿に到着したのは13時でした。早速スキーウェアに着替えて13時26分のスキーシャトルバスに乗って長坂ゴンドラ駅に向かいました。外はどんよりと曇り、雪が降り続いていました。典型的な雪国の景色です。14時から16時までの2時間で長坂ゴンドラと日陰ゴンドラに絡むルートを滑ってみました。シュナイダーコースは下方がこぶこぶだったのが判らずに、そのまま下ってしまい大汗をかく始末でしたが、そのほかのルートは難しいとは思いませんでした。一番のコースは毛無山山頂から長坂ゴンドラ駅までのダウンヒル5kmのコースでしょう。気持ちのいいコースです。

吹雪の中の霧氷

 

 2日目は爆弾低気圧が通過した状況で大雪と強風の吹雪状態でした。10m先が見えないホワイトアウト状況の中、ゴンドラやリフトが次々に運行休止される中でも滑っていましたが、いやはやなんとものスキーでした。北海道に行ったときに一度強烈なホワイトアウト状態で天地の感覚と前後左右の方向性が全くわからなくなった経験が過去にありますが、今回のは前後左右が判らない状態でした。それでもスキーを滑っているのですから我ながら好きものだなぁと思います。ま・どうにか遭難の事態は避けられましたが、前を滑っていく仲間の後姿が見えないというのはなんとも心細いものです。早々と午後3時半には宿に退散しました。

 スキーのあとは温泉めぐりと雪見酒です。今回の3泊4日の中で4ヶ所の外湯の温泉に入りましたが、どの温泉も熱すぎて痩せ我慢でビリビリするお湯の中に浸かっていました。熱かったお湯に痩せ我慢で入っているような状況でしたが、お湯を出たあとのビールの喉越しと地酒は美味かったです。


 泊まった民宿『金四郎屋』は野沢温泉地区で国税局から「どぶろく」製造を認可された5軒の内の1軒でしたから、食事時は「どぶろく」が飲み放題でした。金四郎屋の「どぶろく」は米粒がそのままの水分が少ないもので、喉越しはイマイチのものでした。50年前の小学5年生の時、親父が作っていた「どぶろく」を飲んで芋穴に落ち込み、酔っ払っていたので穴から這い上がれなかったことは遠い懐かしい思い出です。その当時飲んだ「どぶろく」は、今回飲んだものよりも水分が多かった記憶が残っています。現在、「にごり酒」として販売されているものと似ていました。

 3日目も相変わらずの大雪でした。2日目に比べると風の勢いが弱くなっているので天候は回復に向かっているようでしたが雪には変わりがありません。毎日毎日大雪だったため今回のスキーツアーは撮った写真が少なかったです。来年は青空の下で滑りたいと思います。まぁ、天候のことだけは「天のみ知る」というか「運を天に任せる」状況なので人間の力ではどうしょうも出来ないことは分かっているのですが・・・それと大湯の前のお土産屋で買った「温泉まんじゅう」を職場に持っていったのですが、大きくて美味くて好評でした。そのお土産屋は有名な店ではありませんでしたが、有名な店より値段も安いし、形も大きかったので買ってみました。お店の対応もきちんとしていたし感じのいい店でした。

 

現在、『銀色のシーズン』という青春スキー映画が上映されています。その舞台は白馬三山がダイナミックに展望できる八方尾根スキー場です。来シーズンは抜けるような青空の下で広々とした八方尾根を滑りたいなぁと思います。

 

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