「農業体験教室 野菜作りW」がスタート

 

受講生全員でのタマネギの種蒔き

 

 千葉市ふるさと農園で実施される「農業体験教室 野菜作りW、X」の2コースが2011年9月〜2012年6月までの10ヶ月実施されるので参加希望者は申し込んでください、という記事が千葉市広報に載った。早速、ふたつのコースに申し込んだがいずれも抽選の結果、外れだった。しかし、両方に当選された方がいてWコースをキャンセルしたので私が変わって受講できることになった。現在、野菜作りコースTを2012年1月まで受講中なので2つのコースを受講する期間が5ケ月間となる。

 

 9月15日に開講式と実作業がスタートするので出席した。抽選で当選した受講者は22名であったが、当日キャンセルが2名でたため実際の受講者は20名となった。講師はTコースと同じ菊池啓先生で野菜作りの対象となっているものは、タマネギ、ラッキョウ、ホウレンソウ、コマツナ、ダイコン、カブの6種類である。受講生は4班体制になっており、天候不良時の作業中止などの電話連絡網に使われるほか、作業終了時に1班がお茶当番、1班が農具洗い当番となって順繰りに班単位で動いていくことになる。

 

1ケ月1回の体験農業教室は当然なこと時季に合わせた作業内容となる。今回の作業はタマネギの種蒔きとラッキョウの種植えの二つであった。畑は2週間前に堆肥を始めとした肥料は農園担当者が事前準備をしてくれていた。受講生の作業はタマネギの種蒔きのための苗床作りから始まった。苗床作りが終了すると種蒔きで、15cm間隔で種幅1cmの筋蒔きである。種蒔きが終わるとジョウロで散水し、風よけ乾燥予防のためにプラスティック棒を弓状に立てた上を不織布で覆った。2ヶ月後の11月の講習時に苗となったタマネギを定植する予定だ。一方、ラッキョウは種植えである。種は横植えでもかまわないが芽生えた芽は上に伸びていくので15cm幅の立て植えとした。

 

受講生仲間の作業を見ていると全く農作業が初めての人が大半だった。苗床と言う言葉も知らず鍬で柵を切ることも知らないわけだが、先生の説明を聞きながら、また受講生同士で教え合いながら作業を進めていく。人数が多いので作業ははかどる。9月中旬の時季は通常ならば秋の季節になるのだが、今年は残暑が厳しく15日も千葉市では気温は30度を越える暑さだった。暑い日差しのもと帽子の下にタオルの日除け、水を飲みながらの作業となる。

 

作業時間は9時半〜12時までの予定で、今回は開講式があったため実作業時間は1時間半ほどだった。実作業終了後に移設された古農家の土間で椅子に腰かけ先生を囲んでお茶を飲みながらの質問コーナーが設定されている。

 

・今年、ニガウリを作ったのだが実がならなかった。どうしてですか。

・ラッキョウの連作防止でネダニが指摘されていたがダニは生物であり、ラッキョウを収穫したあとでも地中に生存しているのですか。

・不織布は何のために覆うのですか。

・苗床に種をまいた後に藁で覆うのではだめなのですか。

・ラッキョウに花は咲くのですか。また、そこから次の年に蒔く種は取れるのですか。

・タマネギの種を蒔く適温というのはあるのですか。

・野菜の雄花と雌花は別々の株に咲くのですか。それとも同一株に咲くのですか。

 

実作業で対応した野菜以外に受講生が疑問に思ったことが様々な質問となって表れてくる。農業体験教室に参加する時間は短い時間だけれど、長靴を履き流れる汗をタオルで拭いながら土をいじっているしばしの時間はゆったりした時間だった。受講生が農作業に向かう姿勢も積極的に感じられた。

 

戻る