10年ぶりのニセコスキー場は外国人がいっぱい
正面に望める蝦夷富士・羊蹄山
1月31日から2月3日の3泊4日の予定でミーハースキーヤーズクラブの5人は北海道・ニセコスキーツアーに出かけた。北海道でのスキーは10年ぶりで実に久しぶりである。1番の驚きは至る所で外国人に出会うことである。インターネットなどの情報からオーストラリア人が大挙してニセコスキー場を訪れているということは前もって知っていたが、実際に町を歩いてもホテルの中でもリフトやゴンドラでも休憩ヒュッテでもいたるところで外国人に出くわすのである。日本は治安が安定していてオーストラリアからの時差が殆どなくヨーロッパやカナダに行くより手ごろとのことである。ニセコにはオーストラリア人が運営しているツアー会社がありホテルの手配やバスの発着所からの送り迎えも行っている。
ホテルの中で1才未満の赤ちゃんを連れた外国人若夫婦に3組出会ったが、逆に1才未満の赤ちゃんを連れてオーストラリアにスキーに出かける日本人の若夫婦がいるであろうか?日本の場合だと妻は育児に追われ、夫は仕事に追われ海外レジャーなどという発想が浮かばないのではないだろうか。事実、私たち夫婦が愛や大を連れてスキーに出かけたのは大が1才のときだったが、場所は東北の蔵王スキー場であり海外旅行など思いもよらないことだった。また、ホテル内の無線LANコーナーでは各自のPCでインターネット電話を話しながら対応している姿が頻繁に見受けられた。
ニセコスキー場は北海道内でも1番の広さを誇るスキー場であり、ニセコアンヌプリの斜面に広がるニセコアンヌプリスキー場、ニセコ東山スキー場、グラン・ヒラフスキー場の3つのスキー場が一体となり東洋のサンモリッツと呼ばれている。
1日目は14時にホテルに着いたので2名は元気よく滑りに出かけたが、私を含めて3人は風呂に入って雪見酒にした。露天風呂の正面に蝦夷富士と呼ばれている秀麗な姿の羊蹄山が望める。気温がきりりと引き締まり実に爽快である。真新しい畳の部屋で風呂上りに蝦夷富士を眺めながらタラバガニをツマミにサッポロビール・クラッシックを飲む時、なんともいえない幸せな時間が訪れる。
1000mヒュッテ前
2日目は9時にホテルを出発して16時30分に戻るまで昼食時と15時にお茶休憩をしただけで滑りっぱなしである。午前中はニセコ東山スキー場のゴンドラを中心にロングコースを滑った。標高が高いほうは雪質が比較的に良いが中間から下部はガリガリのアイスバーンも登場しコンデションは悪い。雪が降らず気温が高い日が続くので春スキーのように雪が溶け出しているのである。当然雪質は湿り重い。昼食は東山プリンスホテル新館レストランでビールを飲んだあと味噌ラーメンを食べた。美味かった。午後は、グラン・ヒラフスキー場に戻ってなるべく標高の高い比較的に雪質の良いゲレンデで楽しむ。真っ赤な高原ゴンドラを利用してのロングコースもいいものだ。16時30分に切り上げてホテルに戻るが充実した1日であった。
3日目の午前中はグラン・ヒラフスキー場の花園エリアで滑った。広々とした実に気持ちが良いゲレンデである。前回といっても10年前になるが晴天の下でキタキツネに出会ったことを思い出した。今回も周りを見渡しキタキツネの姿を探してみたが姿を確認することは出来なかった。太陽が時おり姿を現し外気温度は3度〜5度という状況で気持ち良い滑りを楽しむことが出来た。昼食は中央ゲレンデのヒュッテキングベルでサッポロビール工場直送の生ビール大ジョッキを飲んだあとキムチラーメンで気合を入れた。キムチラーメンは思ったより辛く汗びっしょりとなったが美味しいラーメンだった。午後は2日目と同様に東山ゲレンデのゴンドラを中心にロングコースを滑った。羊蹄山を正面に望みながら太陽が輝く下でのスキー滑降は体験した人でないと分からないだろうけれど、実に爽快なのである。こういう爽快さを感じられる趣味を持ち、健康な身体と一緒に滑る仲間がいて実に幸せだと思う。
アンヌプリ山頂へと続く稜線
アンヌプリ山頂はその姿を雪雲の中に隠し中々たおやかな姿を現さなかったが、強風の中でその稜線を現した時は感動的であった。前回は晴天の下、最終リフトからスキー板を担ぎ1時間半ほどかけてアンヌプリの山頂まで登り滑り降りてきたことを思い出した。今回は強風と視界の悪さで山頂まで登ることは出来なかったが稜線を眺めただけで良しとしよう。