ゆったり走れた成田POPラン

 

走った3選手と応援の甥っこ家族

 

 成田市制施行60周年記念事業と銘打った『2014成田POPラン大会 第28回成田市ロードレース大会』が11月30日に開催された。私は毎年、春の「安中侍マラソン21km」、秋の「成田POPラン10km」の2つの大会には参加しているので今回も当然参加手続きを済ませていた。一緒に10kmレースに参加するのは群馬からやってくる義弟の実と横浜からやってくる甥の一騎である。応援団は妹の孝江と甥の拓也家族4人だった。

 

 成田POPランには毎年約5000名のランナーが参加する大会で、中台運動公園陸上競技場をスタートゴールとし、コースは農業が主産業である北総台地を走るため高低差が少なくフラットであり比較的走りやすいコースだ。住宅地や団地の脇を走り商店街などはなく静かな環境の中を走っていく。従ってコース沿道で応援する人たちの数も少ない。それでも2か所設定されていた給水所ではボランティアの方たちによっての給水が手際よく行われていた。私のゼッケン番号は4773番で、例年だと11月上旬に開催されていたレースが、今年は11月下旬に開催されたため1ヶ月の差が生じた。そのため空気が思ったより冷え込んでいたのを感じたので上下タイツの上にランニングと短パンという姿でのレースだった。以前は1km5分〜6分で走ることが出来たが年齢を重ねるごとに速く走ることが出来なくなっていた。記録よりも年相応のスピードでレースを楽しむことが必要だという考えに変わっていった。

 

 ハーフマラソンが10時にスタート。その15分後に3人が参加する10kmレースがスタートした。ランナーはスタートラインから自己申告制で走行タイムの速い順に並ぶことになっている。これは遅いランナーが先頭位置に並んだ場合に速いランナーに追い抜かれる際に衝突等の無用のトラブルを避けるためである。しかし、実は走るのが遅いからという理由で毎回スタート位置を自分の実力以上の前に持っていっているが、私と一騎はいつものように最後尾からのスタートだった。そのほうが気負わずにレースを楽しみながら気楽に走れるのだ。今年も1km当たり7分を目安に走ったところ、先行していた実を4km地点で追い越してしまい、走り終わった後に手渡された完走証に記されている記録は1時間02分49秒、ネットタイム1時間01分57秒というものだった。ネットタイムというのはゼッケン番号にタイム計測用チップが付けられており、このチップがスタート地点を通過した時刻からゴール地点を通過したまでの実質レース時間のことだ。記録タイムとネットタイムの差52秒がスタートの合図があってからスタート地点を通過するまでにかかった時間ということになる。

 

走り終わった後は、成田のうなぎ専門店『川豊屋本店』へ

 

 レース終了後は古くから門前町で開店している成田のうなぎ専門店『川豊屋本店』の2階の座敷に上がり込み御苦労様会である。私の妻はレース応援をすることなく群馬のお袋とともに川豊屋本店に先行し10人分の席の確保に向かった。私たちが到着した時の川豊屋はこれまでにない混雑状況だった。門前町にはうなぎ専門店として川豊屋本店以外にも沢山あるのだが、いつ来ても川豊屋が一人勝ちの印象を受ける。これが店の伝統というものなのだろうか。ともあれ私たちは2つのテーブルに席を確保し10人全員に上うな重・きも吸を注文し、男性4人には白焼を追加、ビール10本、日本酒10本、骨せんべい、おしんこ、を注文した。走り終わったあとのビールは喉が渇いているため実に美味い。1杯、2杯、3杯とグラスを重ねていくうちに快い酔いが全身を包んでくれる。これがあるからレース後のビールは堪らないのだ。来年も10kmレースを楽しみ、レース後のうなぎとビールを楽しもうと思っている。