楽に走った成田POP市民マラソン
楽勝ゴール
今年も11月4日に恒例となっている成田POP市民マラソンを走った。レースはハーフ、3km、10kmの3種類あるが私が走るのは毎年10kmである。今年も雲ひとつなく晴れ上がった青空の下で気持ちよいスタートがきれた。10時20分のスタートは最後尾から出発し、10kmを走って元の成田市競技場に戻ってきたのは58分後である。
今年も昨年同様に1km=6分を目安にしていたので予定通りに走ると10km=60分となるわけだが、ほぼ予定通りのタイムで走ったことになる。コースには1kmごとに看板が立っており、走った距離が分かるようになっている。一緒に走った甥の一騎が時計で時間をチェックしてくれるが、身体のほうも走るペースを覚えている。コースは昨年と若干異なった設定だったが、アップダウンが少ないのでとても走りやすい。2ヶ所設定されていた給水所では地元の中学生が元気な掛け声を出しながらボランティアで走者に水やポカリスエットを手渡してくれる。お礼を言いながら手渡されるコップの水を飲みながら走る。
走り終わるとテントの中で素早く着替えを済ませ一目散で「川豊屋」に急ぐ。川魚をうたい文句にしている料理屋・食堂は門前町通りには沢山看板を掲げているが、いつ行ってもお客が沢山入り賑やかで一人勝ちしている店は「川豊屋」である。店前で手さばき鮮やかにウナギを裂いている姿と蒲焼を焼く臭いに誘われるのもあるが、2階に上がって格子窓越しに見下ろす通りの佇まいもなかなかのものである。蒲焼に白焼き、鯉こくに骨煎餅、お新香を肴にビールと酒で1年ぶりの味を堪能する。成田マラソンに毎年参加する意味の半分は走り終わったあとの「川豊屋」のウナギが目当てでもある。今年は娘が模擬試験のために応援にこられなかったが、群馬からお袋が妹夫婦とともにやってきたので6人でテーブルを囲んで舌鼓を打った。来年も走ったあとのウナギを楽しもうと思う。
成田山・新勝寺
食事を済ませたあとは久しぶりに新勝寺にお参りをした。手前の菊花展はよく見るのだが一番奥の「平和の大塔」まで行ったのは久しぶりである。以前お参りしたのは親父がまだ元気だった頃なので10年前くらいになると思う。平和の大塔の中で不道明王の企画展が行われていた。不道明王を祭ったお寺はいろいろな場所にあるものだと改めて感心した。昔の人はそれだけ信心深かったというわけだと思う。2階に座っている不動明王は実に立派な像である。両手両足、両目、口元、牙、等々の一つひとつの意味が説明されていた。説明版を改めて読んでみると、なるほどなあと感心してしまう。不道明王像を見ているうちに10年ほど前に親父さんが買った不道明王像を大事に抱えていた姿が突然蘇ってきた。