ウナギが美味い

成田新勝寺門前・川魚料理『川豊』

 

11月4日、雲ひとつなく晴れ上がった秋晴れの下、成田POP市民マラソンに参加した。今年も群馬から実が参加、新婚で横浜に転居した一樹も参加、私を含め3人が10kmに参加した。成田POP市民マラソンを走るようになってから10数年たつが雨に降られたという記憶が全くない。いつも快晴である。こういうレースも珍しい。


 選手登録番号が印刷されたゼッケンは、ハーフマラソンの色がグレー、10kmは白にブルーのツートーンカラーであった。ゼッケンを選手受付窓口から受取り、胸元に安全ピンで取付け暫くして気がつくと、私のゼッケンが10kmにエントリーしたはずなのにハーフのグレーである。ギョッとしたが今からエントリー変更は無理である。しかたないのでスタートはゼッケンを外して走り出し、完走後のゴールテープを切らないようにすることに決めた。残念だが仕方ないことである。完走後にゴールテープを通過してしまうとランニングシューズに取り付けたタイム計測チップがハーフマラソンに登録されているためハーフマラソン記録が崩れてしまうからである。

 例年のように1km=6分を目安に最後列でスタートする。成田市陸上競技場のトラックを3/4周し正門から欅の街路樹が色づいている道路に飛び出していく。今年の私のユニフォームは黒に龍の文字が描かれた甚平スタイルである。風も吹いておらずスタートの10時20分は心地よい気温である。距離表示は1kmごとに記されているので隣を並走する一騎がデジタル時計で距離ごとのラップを知らせてくる。順調であった。5km=28分23秒。8km=46分30秒。とタイムを刻み、先行する実に追いついたのは8.5km地点であった。そこからゴール地点まで3人で並走し、10kmを走り終わったタイムは59分25秒というもので、1km=6分のタイムを見事にキープしたのである。ミーハー応援団は、今年は3人が一緒に帰ってきたのでビックリしたという、

恒例の「菊花展」


 私たち3人のゴール写真に撮ったあと、次のイベントである川魚専門料理の『川豊』の席確保に3人の先発隊が出発した。店の入口でウナギを割る包丁捌きも見事であるが、ウナギ自体が美味いので、とにかく『川豊』は人気がある。私たち残りの5人は先発隊が席を確保してあるのでユックリと着替えてテントをたたみ『川豊』へ出発する。『川豊』までは、陸上競技場からJR成田駅の脇から参道近道を歩いて20分くらいだろう。参道の周りの土産物屋は休日のせいか人の出入りが多く、ときおり外国人の姿も目につく。


 先発隊は『川豊』の2階座敷に席を確保し一杯やっていた。早速、生ビールを頼んで完走祝いの乾杯を行う。「完走と明日のために乾杯!」先付けの小魚の佃煮を摘んでいくうちに、注文したウナギの白焼、ウナギの蒲焼、鯉こく、肝吸い、骨せんべい、お新香、等々がテーブルの上に並びだす。ウナギの歯ごたえも柔らかく、脂も乗って実にまろやかな感じが口一杯に広がる。清酒も徳利10本が並んだ。実に気分爽快であり至福の時でもある。このひとときがあるから成田マラソンは楽しい。

 食事を済ませたあと、拓也と亜由が新勝寺にお参りしたことがないというので、菊を見ながら参拝に行くことにした。季節は11月。新勝寺境内は今年も七五三のお祝いの親子が沢山見受けられる。子供たちが可愛い。和服と草履まで同じ柄のデザインには七五三の商売ももうかるなぁという感想である。愛や大の七五三は船橋大神宮の参拝だったことを思い出す。

 

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