成田POPマラソンとウナギ
黄色に色づくイチョウ並木を走る
11月7日、雲ひとつなく晴れ上がった成田市陸上競技場を出発・終点とする成田市制50周年記念事業のひとつである『第18回成田市ロードレース大会・成田POPマラソン大会』が開催された。このレースは以前から参加しているレースで、開催地が千葉県内ということもありフラットなコースでとても走りやすい。今回も昨年同様に近くに住む甥の一騎と一緒にエントリィーをした。
今回の応援者は群馬からお袋と弟の久芳、娘の愛と妻の彰子の4人である。陸上競技場の正門前の芝生上にテントを張り、断熱シートを敷いての応援である。例年通り競技場の裏手では各種スポーツウエアやランニングシューズ、ソックス、パンツ等を販売するテントが仮設され賑わいを見せている。娘の愛は早速覗きに行き、上下のスポーツウエアが安かったと言って買ってくる。正札17500円のものが5700円に値引きされていたとのことでニコニコ顔であり、その横では対照的に臨時出費だった。と渋い顔をしている妻がおかしかった。
レースはハーフマラソン、3km、10kmの順にスタートを切る。私と一騎は10kmなのでおおよその目標タイムを60〜70分に置き、最後尾でのスタートである。紅葉したケヤキやイチョウの街路樹の並木が連なる住宅街を走っていく。10kmコースに2ヶ所ある給水ボランティアは地元の中学生たちが元気よく水と栄養水を手渡してくれる。私は普段練習していないために一騎と併走しながら会話のできるスピードを設定している。このペースに20代の若い一騎が合わせてくれるのである。私の参加するレースは、春・5月の20kmサムライマラソンと秋・11月の10km成田POPマラソンの2レースと決めてはいるが、今回もご多分に漏れずレース前に8kmを1回走っただけの練習量なのでペースを速く設定できないこともある。レースの結果は1週間後に送られてきた。公式タイムは59分24秒で予想通り59分台であった。
成田山門前町の街並み
マラソンの後は門前町のそぞろ歩きとウナギである。
川魚専門店の老舗「川豊」は成田陸上競技場の隣にマンションのよう大きな新館を建てているが、やはり旧館の新勝寺山門前の昔からの店構えの本館の方が趣きもあり断然雰囲気がいい。いつものように2階に上がったのだが例年に比べ混んでおり、6人が座れる空いているテーブルがなかった。暫く待って座ることが出来た。すごい賑わいで生ビールが売り切れたのは少し残念であったが、すぐに気持ちを切り替え瓶ビールで喉を潤す。
家族は思い思いに料理を注文する。上鰻重、上蒲焼、白焼き、鯉こく、きも吸い、ほねせんべい、おしんこ、等々。
ビールから冷酒に切り替え、山葵での白焼きのツマミは実に冷酒とあう。会計は27000円となったが、6人で昔ながらの雰囲気を楽しみながらの食事だったのでよかったと思う。
食事のあとは成田山新勝寺のお不動様へお参りに行く。快晴の11月なので七・五・三のお祝いの家族連れで境内は大賑わいである。家族連れを見ているうちに愛や大が小さかった頃のお宮参りや七・五・三のお祝いの光景がフィードバックしてくる。今、子どもたちふたりは成長し、親を頼ることも少なくなってきているが、何でも親に頼っていたあの頃が懐かしく思い出される。それぞれの子どもの成長過程で親と子どもが正面から向かい合っていくことが必要なんだろうと思う。
川魚料理「川豊」の2階座敷で