まだまだ冷たい海の水

 

砂浜にいる鳥

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貝を食べるミヤコドリ

 

 4月4日 火曜日 快晴

久しぶりに船橋三番瀬に出かけた。4月、5月は冬鳥と夏鳥が交換する渡りの時期に当たっているので、珍しい鳥に出会えるかもしれないと期待して出かけたのだった。三番瀬に着いたのは8時45分だった。船橋港の最大干潮時刻は10時32分となっており、潮が引き干潟は随分拡がっていた。双眼鏡で確認すると、中央に6人、東側に10人のバードウォッチャーが双眼鏡やカメラを構えており、西側には誰もいなかった。私は草はらにシートを敷き、長靴に履き替え、カメラと望遠レンズの設定を確認し西側に向かった。

 

海に浮かぶ複数の鴨

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たくさんのスズガモが羽を休めていた

 

再度西側を双眼鏡で確認すると、多くのカモたちが水面に浮かび、干潟で休憩しているのもたくさんいた。カモたちに50mまで近づいて、休んでいる鳥たちを確認すると、大半がスズガモとキンクロハジロで、時たまミヤコドリが混じっており、珍しい鳥はいなかった。スズガモとミヤコドリを撮影してから中央に戻った。

 

砂浜に立っている鳥

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夏羽に変わったユリカモメが着水した

 

中央で撮影したのはユリカモメだった。ユリカモメは冬鳥なので、もうすぐシベリアなどの北の地方に帰ってしまうのだが、すでに頭が黒い羽に変わった夏鳥の姿をしている個体も確認できた。ユリカモメは波打ち際で餌を探していた。

 

水に浮かぶ鳥の群れ

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マイペースで採食中のハマシギ

 

東側に10人前後のグループが固まりになって何かを撮影していたので近づいてみると、撮影していたのはハマシギの群れだった。ハマシギも北の地方に去っていく冬鳥である。長い旅を前にしてたくさん食べて体力をつけているのだろう。私はハマシギの群れに北側から迫っていき、10mの近さで餌を探す群れを撮影した。ハマシギの群れは餌を探すのに一生懸命で、私が近づくのを全く無視しているように感じられた。

 

海の中にいる鳥

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特徴的なウミアイサの頭部が波間に浮かんでいた

 

私はUターンして中央部から沖のほうを眺めると、ウミアイサの特徴ある頭部が波間に浮かんでいるのが見えた。急いでウミアイサのほうに向かったが、相手はますます遠ざかるばかりで距離を縮めることはできず、ウミアイサは沖のほうに消えてしまった。野鳥が相手なので、なかなか想うようにはいかないものだ。

 

砂の上に立っている鳥

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干潟で餌を探すダイゼン

 

更に中央部で1羽のダイゼンが餌を探しながら干潟を歩いているのに出会った。ダイゼンは群れている姿を見かけることはなく、ほとんどが単独で生活しているようだ。北の地方に帰るときがくると群れるのだろう。1時間30分ほどで西側・中央・東側と幅1kmの範囲を歩いてみたけれども、シギ類やチドリ類などは確認できずに撮影を終了した。

 

海と砂浜

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広がる船橋三番瀬の干潟

 

船橋三番瀬の潮干狩りは4月18日〜5月25日の間で開設される。その準備は既に始まっており、干潟に潮干狩り会場の範囲を指定するネットが張り巡らされていた。10時を過ぎると貝掘りの家族連れの人たちが増えていった。その人たちの篭のなかを覗いてみたが、収穫は無いようだった。私も野鳥観察と撮影を終えたあと1時間ほど干潟を掘ってみたが、貝にはほとんど当たらなかった。周りではサクラが満開となっているが、まだまだ海の水が冷たく、貝は浅場まで移動していないのだろう。

 

水の中にいる鳥

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汀で餌を探すユリカモメ

 

今回出会った鳥は、スズガモ、キンクロハジロ、ミヤコドリ、ダイゼン、ハマシギ、アオサギ、ダイサギ、ハシボソガラス、ユリカモメ、ウミアイサと少なかった。

 

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