曇り空から日が射して

 

屋外, 菌, 座る, 食品 が含まれている画像

自動的に生成された説明

切り株から若い枝が伸びだした

 

 10月11日 晴れ

曇り空から太陽が顔を出したので、亥鼻橋まで往復約5kmのバードウォッチングに出かけた。家を出ると鎮守の森の三代王神社でヒヨドリが騒がしく鳴く声が耳に届いた。交差点のそばの寿司屋の入り口の欅の切り株に、20cmほどの若い枝が出ていたのだが、葉っぱの葉緑素が抜けた白黄色がかった白い枝と葉は初めて見る色だった。切り株からの枝はこういう色で伸びていくものか、と知りびっくりした。まるで最近の若者の髪の毛のように、脱色した金髪のような感じだった。

 

紫の花が咲いている植物

自動的に生成された説明

川辺に咲くアサガオ

 

昨日、娘夫婦と娘の友達がふたりやってきて、私の家族とともに7人で宴会をやり、まだその酒が残っているのだろう、身体が重くてだるい。花見川沿いを上流に向かって歩いていくと、薄紫色のアサガオの花が咲き誇っている。この朝顔は花期が長く冬まで咲いている。モズのキィー、キィー、キィーという甲高い声が聞こえてきた。柿は朱色に色づき始め、モズの鳴き声は秋を感じさせる。

 

ヒヨドリ、スズメ、モズ、ハシボソガラス、ダイサギ、コサギ、カワウに出会った。

 

緑の丘

中程度の精度で自動的に生成された説明

耕作放棄地にはセイタカアワダチソウが勢いを増す

 

今日はコサギの姿をあちこちで見かける。ここから見ただけでも4羽もいる。コサギはシラサギのなかでも1番小さいサギで、大きさは60cmほどだ。嘴と脚は黒いが、黄色の4本の指がよく目立つ。一面に広がる耕作放棄地にはセイタカアワダチソウの黄色い花が咲いている。23年前までは稲作をしていたのだが、それを放棄するとたちまちセイタカアワダチソウが広がっていく。農家の高齢化によって耕作放棄地が広がっていくのは仕方がないことだが、水路も完備され日当たりのいい田んぼが捨てられていくのだ。実にもったいないと思う。

 

屋外, 工場, 草, 立つ が含まれている画像

自動的に生成された説明

ススキの白い穂が風に揺れていた

 

足元には桃色のカタバミの小さな花が一面に咲いている。ススキの白い穂が風に揺れて右に左に波打ち、コスモスも白や桃色の花を咲かせている。茶色く色づいた桜の葉が歩道に落ち、その葉を風がさらっていく。10月中旬は冬の入り口でもある。2週間前に真っ赤に咲いていたヒガンバナも全て散ってしまい、緑色の玉をつけている。やはり今の時期は冬への準備なのだ。

 

カルガモ、ハマシギ、ハシブトガラス、チュウサギに出会った。

 

草の上にいる鳥

自動的に生成された説明

獲物を狙うチュウサギ

 

草の中からリィリィリィという虫の声が耳に届く。コオロギだろうか。右からも左からも届いてくる。チュウサギが置物のように身動きひとつせずに足元の水面を凝視している。獲物を狙っているのだ。静かに緩やかに首が伸びていった。そしてぴたりと静止した次の瞬間、一気にくちばしが水面の中に突き刺さった。引き上げたくちばしには小さな魚がくわえられていた。必殺の一撃である。チュウサギは獲物を丸呑みにすると、長い首を前後左右に揺らしながら、獲物を胃の方へと移動させていった。次の獲物を探して足音を立てないように、ゆっくり一歩一歩進んでいった。

 

オオバン、ハクセキレイ、キジバト、アオサギ、ドバト、厶クドリに出会った。

 

草の上にいる鳥

自動的に生成された説明

田んぼの畔に佇むアオサギ

 

10月になってもモンシロチョウが舞っている。このモンシロチョウが畑の菜っ葉類に卵を産むと、青虫となって成長する過程で葉を食い荒らすのだ。2番穂が育つ田んぼのあぜ道にアオサギが1羽佇んでいた。アオサギは仲間とつるむことなく、いつも1羽で気高い姿を表している。やがてグェグェという鳴き声ととも飛び立ち、1周して再び田んぼに舞い降りた。

 

 ゴイサギ、カワセミ、カワラヒワに出会った。

 

水の中にいる鳥

自動的に生成された説明

今年育ったゴイサギの若鳥

 

今年育ったゴイサギの雛が2羽水辺で餌を探していた。親鳥はどこにいるのかと探してみたが分からなかった。やがて下流方向からから飛んできて、若鳥とは反対側の岸に立っている木の枝にとまって子どもたちを見守っていた。

 

花が咲いている植物

自動的に生成された説明

アレチウリの蜜を吸うアシナガバチ

 

足元を多数のアシナガバチが飛んでいた。近くに巣があるのだろうかと思ったが、アシナガバチは花の蜜を吸っていたのだった。ビックリ。アシナガバチがクヌギやカシの樹液を吸うのを見たことはあるが、花の蜜を吸うのを初めて見た。花は外来種のアレチウリというもので、日本の侵略的外来種ワースト100に挙げられている。川の土手いっぱいに広がっているつる植物である。この白い花の蜜をアシナガバチが吸っていたのである。何のために今の時季に吸っているのかはわからないが、ミツバチやハナアブが花の蜜を吸うのは見たことがあるが、アシナガバチが花の蜜を吸うのを見たのは初めてだった。自然はおもしろいものだ。

 

今日の3時間のバードウォッチングで出会った野鳥は20種類だった。今の時期は夏鳥が南の方向に去り、冬鳥が北の方向からやってくるまでの狭間期になっており野鳥の種類が少ない。見当たるのは一年中いる留鳥ばかりである。

 

戻る