ただいま子育て中のツバメ

 

白い壁の前にいる鳥

中程度の精度で自動的に生成された説明

巣に入るツバメ

 

 5月26日 晴れ

久しぶりに花見川沿いを花島公園までのバードウォッチングに出かけた。今年も耕作放棄の田んぼが1枚2枚と増えていく。農家の高齢化に伴い耕作放棄地が増えていくのは仕方がないことだ。米の値段も安く、農業を続けて行くことが困難なのも現実なのだ。

 

水の中にいる鳥

自動的に生成された説明

田んぼで餌を探すコチドリ

 

田植えを終えた田んぼの中からピィヨピィヨピィヨという甲高いコチドリの鳴き声が聞こえてきた。コチドリはチドリ類で一番小さく、南から渡ってくる夏鳥である。眼の周りの黄色いリングが目立つチドリである。あぜ道から田んぼの中を確認すると、3歩歩くと立ち止まり、また3歩歩いて立ち止まる、というチドリ独特の歩き方をしている2羽のコチドリが餌を探していた。

 

池の前にいる鳥

自動的に生成された説明

田んぼで餌を探す2羽のカルガモ

 

カルガモも田植えの終わった田んぼに入り水草を食べていた。カルガモは単独でいるものや、2羽のつがいでいるのもいたが、つがいはもうじき巣作りと子育てに入るだろう。単独のものも早く相手が見つかるといいなと思う。

 

屋内, 汚い, 建物, 座る が含まれている画像

自動的に生成された説明

巣で抱卵中のツバメ

 

毎年、ツバメが巣をかけている家に行ってみた。今年もつがいのツバメが昨年と同じ場所に巣をかけていた。巣の中にはすでに卵があるようで、抱卵の姿勢に入っているツバメの頭が見えた。1羽が卵を抱いている時に、他の1羽は近くの電線で抱卵の姿を見守っていた。昨年は抱卵中にもかかわらず家主は巣を壊してしまい、ツバメはそれにもめげず2度目の巣作りと抱卵、そして子育てを行ったのだが、今年は育雛中に家主が巣を壊さないことを願っている。

 

木の枝に止まっている鳥

自動的に生成された説明

桑の木の梢で囀るホオジロ

 

ホオジロのオスが桑の木の梢で気持ち良さそうに囀っている。近づいてカメラを向けると、すぐに西側に飛び去ってしまった。しばらくすると飛び去った方向から囀りが聞こえてきた。そちらに向かうと柳の木の梢で高らかに囀るホオジロの姿があった。距離にして50mほど離れているのでピントが合わせづらい。ホオジロの囀りは縄張り宣言であると同時に恋の歌でもある。美しい囀りに引き寄せられてメスが来るのを待っているのである。

 

紫の花

自動的に生成された説明

花島公園にシランが咲いていた

 

高さ20m〜30mほどの高さの木々が生い茂っている花島公園の緑地園に入った。入るとすぐにホオジロのさえずりが頭上から聞こえてくるのだが、姿は全く見えなかった。ベンチに座って鳥がやってくるの待っていると、そよ風によって葉が擦れる音が微かに耳に届く以外は、実に静かな緑地園である。30分ほど待ってみたが鳥はやってこなかった。

 

草の上にいる人たち

中程度の精度で自動的に生成された説明

幼稚園の子どもたちがやってきた

 

幼稚園の子どもたちが2人の保育士に連れられて列を作って散歩にやってきた。男の子は水色の半ズボン。女の子は朱色の半ズボン。白いTシャツに白い帽子をかぶり、水筒を肩から下げてランドセル形のザックを背負っていた。白い帽子の子どもたちの列の後に赤い帽子の子どもたちがやってきた。赤い帽子の子どもたちは1年年少のようで、白い帽子の子どもたちよりも背が10cmほど低かった。隊列はどちらも20人前後だった。それぞれのクラスが保育士に連れられて池に泳ぐコイやカメを見に来たのだった。子どもたちは常に何かを話している。それが元気の元なのだろうか。それぞれが手を振りながら「こんにちは」の挨拶をくれた。

 

木の枝に止まっている鳥

自動的に生成された説明

梢で「恋の歌」を囀るホオジロ

 

神場公園まで戻ってきて、桑の木の梢でさえずっているホオジロを撮影していると、途中でシャッターが下りなくなってしまった。なぜだろうと確認すると「メモリーカード容量が無くなりました」というメッセージが表示されていた。すぐさま予備のメモリーカードを装着してホオジロにカメラを向けると、すでに飛び去った後だった。桑の木の梢から30mほど先の木の梢に止まって囀っているホオジロの姿があった。ホオジロは自分の縄張りのなかに数カ所のソングポイントを持っていて、その木の梢で恋の歌を囀るのである。

 

今回出会った野鳥は、スズメ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ドバト、カルガモ、コチドリ、ハシボソガラス、ムクドリ、ホオジロ、カワウ、カワラヒワ、ハシブトガラス、キジバトの14種類だった。

 

戻る