国会見学に出かけてみた

 

衆議院側から中央を眺める

 

 2月18日、私が住んでいる幕張北4丁目自治会役員と隣の幕張5丁目自治会役員と有志で国会見学に出かけた。参加した人数は35名で参加費はバス代、弁当代を含めて3600円だった。バスを1台チャーターし幕張中学校前を8時45分、5丁目自治会館前を9時に出発し湾岸高速から首都高速に入り1030分には国会に到着した。見学の伝手は2012年の衆議院総選挙の際に千葉県2区から立候補し当選した小林鷹行衆議院議員であった。その秘書から参観者通用門手前で「国会 衆議院へようこそ」というパンフレットを渡された。渡されたパンフレットを守衛に見せることで入館券代わりになるという。

 

 私は国会内見学は初めてだった。国会議事堂は1920(大正9年)1月に起工し、17年後の1936(昭和11)11月に竣工したという。中に入ってみると衆議院参観者ホールには小中学生の社会科見学の生徒達で一杯だった。ここで4列になり順次持ち物検査と金属探知機によるボディチェックを通ると4階まで登り、見学ルートに沿って主だった部屋の見学となった。4階から中庭を見下ろすと大きな錦鯉が泳いでいる小判形をした池が見えた。その昔、自動車ではなく馬車に乗って議員が登院していた当時に馬が飲んだ水場の名残りだという。廊下のあちらこちらに冷房装置などなかった当時は氷で冷やされた冷気が噴き出されてくる噴出口も見受けられた。これらの設備をみると国会議事堂の長い歴史を感じざるをえない。

 

 正面玄関を入った中央塔の真下に位置する中央広間も4階から見下ろしたのだが、ステンドグラスで採光された吹き抜けに伊藤博文、板垣退助、大隈重信の3体の立像が立っているのだが、その内の伊藤博文像と板垣退助像は見ることが出来たが大隈重信像は角度の関係で見ることが出来なかった。また、皇族たちの控えの間と天皇陛下の控えの間も見ることが出来たが写真撮影は禁止された。誰もいない部屋なのだから写真ぐらい撮っても差支えはないだろうと思うのだが、こんなところにも天皇家の権威を保ちたいのだろうか。

 

 見学当日は通常国会の予算委員会が開かれていたのだが、その場所はテレビ放送画面で見るだけで見学は出来なかった。しかし、予算委員会が開かれていた場所は本会議場ではなかったので衆議院議場も見学できた。議長席や安倍総理が所信表明演説を行った演壇など、それぞれに説明板が表示されていた。一通りの見学を終えると外に出て、48都道府県の県木が植えられている庭園を通り議事堂正面に回り込み、正面玄関をバックにした記念撮影となった。小中学生はクラスごとに先生がカメラマンをしながら次々に撮影していく。私たちのグループは小林議員の秘書がカメラマンとなり記念写真を撮った。撮影後は正門から外に出て南門の前を通り議員会館に向かった。議員会館は3棟建てられており2棟が衆議院議員用で1棟が参議院議員用とのことだった。交差点の隣に建つ首相官邸前では警官が厳重な警備をしていたが、当の安倍首相は首相官邸では生活せずに自宅に住んでいるという。

 

衆議院第1議員会館食堂の弁当

 

 衆議院第1議員会館の417号室が小林鷹行議員の部屋だった。入室すると小林議員本人が昼休みのため在室していた。中は3室に区分けされ、事務室、応接室、本人の部屋、という感じだった。部屋はあまり広くはなかった。私たちは応接室と本人の部屋に入ったのだが、35名が入るとギュウギュウ詰めとなった。1年生議員のためか簡素な部屋だった。30分ほど滞在し2つの自治会ごとに小林議員と記念写真を撮ってB1の食堂に降りて昼食となった。予め頼んであった弁当が6人がけのテーブルの上に並んでいた。弁当の内容は、ハンバーグ、スパゲッティ、蟹ポテト、鳥の唐揚げ、シュウマイ、卵焼き、野菜サラダ、オレンジ、ご飯、だった。食べてみるとご飯が硬かった。どこかの弁当屋に頼んで納入してもらっているのだろうが、ご飯もおかずも全てが冷めていたので味はイマイチだった。温かかったら美味かっただろうと思い残念だった。

 

 食事後はB1にある国会土産品を見たが食指を動かすものはなかったが、「国会幸福餅」というのを買った。帰宅後に開けてみると「伊勢の赤福餅」と同じで甘さ控えめで美味かった。国会見学を終えた後は浅草に立ち寄り浅草寺や仲見世通りのそぞろ歩きを楽しみ妻のお土産に人形焼きを買った。