河合塾・藝大受験夏季特別コースの臨時講師をしました
東京藝術大学入試再現作品
藝大バレーボール部の先輩から「夏休みのお盆の時期に名古屋の河合塾で藝大受験夏季特別コースが設定されているので、そこの臨時講師をやってみないか?」と声が掛かったのは7月初旬のことでした。今年の藝大受験のデッサン結果が「A」評価であったことが講師の資格条件とのことでした。私の受験結果は公開要求の結果「A」であることが判っていましたから、自分の体験を積むために名古屋の千種区にある河合塾に出かけていくことにしました。講師の内容は受験生と一緒に今年の受験課題デッサンを描いて掲示し、デッサンのポイントを合格者の立場でアドバイスするというものでした。
私が通っていた「ふなばし美術学院」の今年度の生徒募集パンフレットに藝大合格者として私の試験課題復元作品が掲載されています。このパンフレットは美術学院の要望に沿って入試問題を再現したものですが、これと同じように入試問題をテーマとして河合塾に通ってきている生徒とともに描きました。
8月14日午後から15日午後までの1泊2日の日程で、行き帰りの旅費と宿泊ホテル代は河合塾が払ってくれました。また臨時講師代金は1時間当たり1500円でした。その単金が高いか安いかは判りませんが、受験生のみなさんに少しでも参考になるアドバイスが出来たなら、それだけで美術大学の先輩として満足です。
1日目はイチゴとテープを素材に作品を作り上げる平面構成でした。
デッサンをしているそばに予備校生がやってきて真剣に私の手元を覗き込み、ときおり「すごーぃ」「涙がでちゃう」等々の声が聞こえてくるのです。そういう声を聞くと思わず緊張してしまいました。
1日目の授業が終わり夕食に何を食べようかと考えたところ、名古屋で一番食べたい物と言えば甘辛味噌がかかった「味噌カツ」です。河合塾の方に「味噌カツの美味しいのは何処にいければ食べられますか?」と伺ったところ「3つ先の駅に美味しい店があります」と教えてもらったので、私と一緒に臨時講師をしている藝大の友達と一緒に出かけて「味噌カツ屋」を探したのですが、周りは飲み屋さんばかりで目指す「味噌カツ屋」は見当たりませんでした。しかたないので三越デパートに入ったところ運良く「味噌カツ専門店」がありました。ラッキー!!初めて食べた味噌カツは噂にたがわず美味しかったです。ルンルン。宿泊したところは河合塾が用意してくれた『メルパルク名古屋』というリニューアルしたばかりのホテルでした。河合塾からも近くとても感じの良いホテルでした。
東京藝術大学入試再現作品
2日目の授業も平面構成の続きでした。
私は入試問題、ふなばし美術学院のパンフレット用、今回、と同一テーマの3回目の作品でした。何回描いてもイチゴの量感と輝きと食べたいなぁという気持ちをおこさせるものを表現することが難しいと感じます。昼食は河合塾の方が「ウナギのひつまぶし」を食べに連れて行ってくれました。こちらも美味しく満足満足の気持ちでした。ラッキー!
午後の授業の最後に私たち2人の作品が教壇に並べて展示され、1日半にわたって受験生が描かれた作品に対しての河合塾講師から講評が行われ午後4時に夏季特別コースの授業は終了しました。
名古屋から夜の10時過ぎに幕張の家に戻り、翌日8月16日からは3泊4日で四国の香川県へお母さんと一緒に美術館回りに朝早くから出かけました。私にとってのこの1週間は神津島へのバレー部合宿・河合塾講師・香川旅行と休みのないハードスケジュールで身体はきつかったのですが、何事も経験ですから忙しい中をやりくりしての初めての特別講師体験は、やって良かったという気持ちでした。