美味しかったイタリア料理

Tボーン・ステーキ

 

 T字型の骨の片方がロースで片方がフィレというTボーンステーキはフィレンツェ名物らしい。焼き方は網で挟んで炭火で焼くという。1人前で500gが標準とのことで出された皿の肉はかなりのボリュームである。味付けは塩コショウなのでサッパリしているが肉が若干固めだった。私はなんのこともなく食べ終わったがお袋はいつまでも口の中で噛んでいたようだ。山の中の静かなレストランは車が無ければ行くことは出来ないが有名なレストランらしくライブ歌手がいてピアノにあわせてカンツォーネを歌ってくれた。興に乗ってきた後はフロアダンスが始まり、曲によっては大勢が踊りだす。もちろん私も踊りの輪の中に入っていき思う存分踊った一夜は楽しい思い出の夜となった。

 

ワイン飲み放題

 ワインは毎日毎日飲んでいた。外で買うビールと水とワインの料金はほぼ同じ値段であったので水を飲むことが馬鹿らしくなりついつい嫌いではないアルコール類に手が伸びたわけである。ワインは赤ワインのほうが口になじんでいたので毎日赤ワインを飲んでいた。

 イタリアには喫茶店と飲み屋と軽食をミックスした形の「バール」というのが街のあちらこちらにある。イタリア人にとって「バールのない人生なんて考えられない」というほど生活の中に入り込んだ存在としてバールはある。イタリア人は朝に夕にバールに立ち寄りエスプレッソを飲む。バールの基本は立ち飲みである。立ち席とテーブル席があるがテーブル席の料金は立ち席と同じものを食べたり飲んだりした場合、料金は2倍から3倍となる。そういうわけなのでイタリア人は立ち食いか持ち出して外で食べる人が多い。当たり前のことである。

 ショーケースに並んでいる品物やメニューから食べたいものを選んでレジで商品名を告げてお金を支払う。そのレシートを持ってショーケースのところに行き品物を受け取ってその場で食べるか、外に持ち出して食べる、という流れになっている。私の場合、イタリア語は分からないのでショーケース前で欲しいものを指差し、数も指で示して料金を支払うという形だった。それで十分である。ミラノのバールではメニューから大体のイメージをつかみウエイターにメニューを指差しながら注文した。出された料理は大体イメージしたものであり美味しく食べられた。

 

バールでモッツアチーズとピッツア

 

 中華料理店にも出かけていった。毎日毎日イタリア料理では飽きるかもしれないので途中で中華料理のコースをコンダクターがいれてくれた。北京飯店という名前のこじんまりとした店だった。ウェイトレスの女性は中学生か高校生くらいの年齢に感じられる幼い子どもだった。次々出される料理は大量であり食べきれないほどの料理がテーブルに並んだが、残しては料理人に悪いと思い次々に片付け夕食が終った時には腹が満腹ではちきれんばかりに出っ腹になっていたのも良い思い出となった。料理は美味かった。

 

途中休憩の中華料理

 

 ローマでは昼食にイタリアン料理としてピッツア料理専門店に寄った。写真に写っているように皿一杯のピッツアが1人前である。ピッツアの生地が薄いので何とかクリアーできたが美味しいピッツアだった。娘の愛は愛嬌がいいのでウエイターからひとくちチョコレートを手渡されたり、ほっぺにチュをされたりしていたが本人は突然の出来事だったがなかなか満足していたようだ。お袋も1人前をしっかりクリアーしていたのには改めて胃が丈夫なんだなあと感心した。

 

1人前のピッツア

 

 アサリにスパゲッティを混ぜたボンゴレ・スパゲッティも食べたが、イタリア田舎料理店ではイカスミ・スパゲッティが出てきた。イカスミ・スパゲッティは今回の旅行中に一度は食べたいと思っていたのだが旅の最終日の夕食に登場した。待ちに待ったスパゲッティだったのでどんな味がするのか興味津々であったが期待を裏切らない味だった。ここでも赤ワインを飲みながら独特の味を堪能することが出来た。

 

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